『チョコボスタリオン』は1999年にPS用として、スクウェアから発売されました。
ダビスタの薗部さんが制作を手がけた作品で、競馬での馬をチョコボに置き換えた作品でした。
<感想>
競走馬育成SLGとして、確固たる地位を築き上げたダビスタ。
もっとも、その評価に関しては、どうしても1つ気になることがあったわけでして。
つまりこのゲームはゲームとして面白いのだろうか、それとも競馬への思い入れから、キャラゲーのキャラに入れ込むのと同じような感じで補正して見ているのか、その判断がつかなかったわけですね。
そこに現れたのが、この『チョコボスタリオン』。
一見するとチョコボの人気に頼ったキャラゲーっぽいのですが、実は逆なんじゃないかと思ったのです。
すなわち、実際の競馬の持つ権威、競走馬というキャラへ頼ることなしに、このシステムだけで一体どこまで楽しめるのか。
真価はここで問われるのではないかと、そう思ったんですね。
だからかなり期待したゲームでもあったんです。
それで実際にプレイしたわけですが、まず見た目の迫力は大幅に失われてしまいました。
競走馬の迫力あるレースシーンと比べると、チョコボが短い足でドタドタ走る姿は何とも滑稽で、レースとして鑑賞を楽しめるものではありませんでした。
いや、デフォルメされたチョコボ自体は大好きなんですけどね。
園児のかけっこみたいなほのぼのとした感じはありますし、これはこれで好きな人もいるでしょう。
あくまで、レースとは非常に相性が悪かったということです。
ゲーム部分についても、ある程度は予想はできたことではあるのですが、予想以上にダビスタのまんまでした。
ダビスタでいう凱旋門賞みたいな絶対的な目標もないですし、どうにもプレイ意欲を沸き立てるものがなかったように思います。
<評価>
普通には楽しめたし元は取れたので、総合でも佳作としておきますが、競馬という要素がなければこんなものなのかなと、ちょっと残念に思った作品でしたね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2025-01-08 by katan
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