MIRAGE (ミラージュ)

1992

『MIRAGE (ミラージュ)』は1992年にPC98用として、ディスカバリーから発売されました。

PC98時代を代表するRPGのシリーズの1つで、その第1弾になります。

<感想>

ゲームジャンルはWizタイプの3DダンジョンRPGになります。
内容としては、異世界ファンタジーものになります。

一応、仲間と会話できるシステムなどの工夫もありましたが、あまり上手く機能していなかったように思います。
そのため、ゲーム部分に限って見れば、ごく普通のRPGって感じなのでしょう。

もっとも、戦闘とかもストレスなく進みますし、この手のお約束である女の子モンスターを脱がせる要素もありましたし、ここが特別優れているってところもないのだけれど、万人に嫌われにくいタイプとしてそつなく作ってあったのかなと。

まぁ、ゲーム部分は飽きさせないための補助的なものであり、メインはむしろそれ以外の部分なのでしょうけどね。

ストーリーは本筋はシリアス系で、これまた一般のRPGと異なる大きな違いはないのですが、途中の展開がコメディ系のような軽さがあったわけで、それが良かったんですよね。

こういうのは時期的なものも大きいのですが、92年頃になると、既にストーリー重視のRPGも増えてきています。
でも、シリアスだったり真面目なのが多いわけで、軽いノリのゲームってほとんどなかったんですよね。
いつの時代も、民族紛争を扱っただとか、壮大であるとか、規模が大きかったり重っ苦しいようなものが評価されがちだし、私もそういうのは好きなのですが、見方を変えればそういうのって、海外のファンタジー小説とかでも補給できちゃうんですよね。
逆にコメディ系は海外のだとセンスが違うからしっくりこないし、90年頃には国産でも『スレイヤーズ』とか出てきましたが、それでも数はまだまだ少なかったですしね。

その点、本作は、キャラの可愛さとCGのレベルの高さも魅力だったわけで、というかこの部分が一番の特徴だったわけでして。
軽いノリの楽しさを有しつつ、可愛い美少女が出てきてしかもエロも伴うとなると、アダルトゲームのRPGくらいしかないわけですよ。
そういう意味では、98ゲーらしいゲームであったし、貴重なゲームだったんですよね。

<評価>

今の時点で比べると、続編の2の方があらゆる面で上回っていると思います。
私も名作としたのは『ミラージュ2』の方ですしね。
でもライトなノリと楽しさを有したファンタジー作品は、94年頃になるといろんなメディアで見かけるようになったと思います。
そういう意味ではインパクトは本作の方が上だったわけであり、2よりも初代の方が印象深いという人も結構いたかもしれませんね。

ランク:B(良作)


ミラージュ

Last Updated on 2024-08-26 by katan

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