ランス4.1 ~お薬工場を救え!~

1995

『ランス4.1 ~お薬工場を救え!~』は1995年にPC98用として、アリスソフトから発売されました。

翌週に『ランス4.2 ~エンジェル組~』が発売されており、2本で1つの作品となります。

<概要>

まずはじめに、4.1と4.2は続きものなので、両方プレイしてください。
本作は小粒な番外編なので、それで5ではなく4.1としたのでしょうが、後に5Dとかも発売されていますからね。
今となっては、これを5扱いでも構わなかったのではないかなと思ってしまいます。

さて、本作では主要キャラの多くは登場せず、シィルもお留守番(もちろん登場しますが)です。
その代わりに4で登場した「あてな2号」と共に、ランスは依頼された工場内のモンスター退治に挑みます。

戦闘はあるものの簡易的なものであり、コマンド選択式ADVに戦闘パートがついたような作品になります。

<感想>

作品に何を求めるかにもよるのですが、少しずつ丸くなっていくと言われるランスも少し元の鬼畜に戻っていますし、当時の人気キャラ「あてな2号」も目立っていますので、その辺りが好きな人ならかなり楽しめたのではないかと思います。

個人的にはこれは番外編なのだと割り切ってプレイはしていたのですが、やっぱり主要キャラが活躍する作品の方が好きなので、それらと比べると物足りなさは残ってしまいますね。

それから、この作品に関しては、決して忘れてならないのがヒントディスクの存在でしょう。
むしろこのオマケの方が、存在感があったのではないでしょうか。

そもそも、PC98時代のアリスの作品には、「ヒントディスク」なるものが存在しました。
これが事実上のファンディスクのようなものなので、多くの人がプレイしていたように思います。

そして本作のヒントディスクに収録されていたオマケゲームが、『走り女2』でした。
これはプレイヤーが「走り女」のオーナーになり、レースに出場させるSLGでした。
ダビスタのようなゲームを想像すれば良いと思います。
今だと、見た目だけならウマ娘が近いでしょうか。
そのため、当然「走り女」は種付けして繁殖も可能ですし、調教もできます。
シンプルだけどこの手のジャンルの面白さだけが凝縮され、最強の走り女をめざし、ついついプレイしてしまうのです。

結構人気があったようで、一時期は『走り女2』単独にプレミアもついていたように記憶しています。
そういえば、スクウェアに『トバルNo.1』というゲームがあり、それに『FF7』の体験版がついていたんですね。
でも口の悪い人は『トバルNo.1』のことを、「FF7の体験版」のオマケと言っていました。
昔で言えば、ビックリマンシールのオマケに、ビックリマンチョコがついてるみたいな。
例えが古過ぎるか・・・今だと何だろ?
アイドルグループの握手券のオマケがCDみたいなものでしょうか。

とにかく、ランス4.1も4.2も普通には面白いのですが、個人的には『走り女2』の方がプレイ時間も長いので、『走り女2』の方がメインのような認識になってしまいました。
たぶん、そんな人も少なからずいると思います。
本作を意識した同人ゲームとかもありましたから。

というわけで、ランスシリーズの一つというだけでなく、アリスのオマケゲームの中でも最も秀逸な作品があるという意味でも、本作は意義のある作品でした。
本体の本編だけの評価なら佳作か良作かで悩むところなのでしょうが、オマケが秀逸だったことから、その点を重視して良作としておきます。

ランク:B(良作)


ランス4.1
走り女2

Last Updated on 2024-11-02 by katan

コメント

タイトルとURLをコピーしました