『寝取られ熟母、夏子(41) ~若い男との変態セックスにハマッた本当はドスケベだったお母さん~』は、2012年にWIN用として、pin-pointから発売されました。
タイトル通りの作品ですね。
<感想>
「実母が大嫌いな同級生に堕とされてメロメロになっちゃう寝取られAVG」というのが公式のジャンル表記なのですが、まさにその通りであり、良くも悪くもそれだけ。
望んだものと違うものが出てくるということはないので、好みのど真ん中というのであれば、楽しめる可能性は高くなるのかなと。
寝取られ作品と言ってもいろいろあるわけですが、「妻が」とか「彼女が」っていうのは、結局のところ自分が選んだ人物が奪われてしまうのですから、方向性は同じです。
妹とかも、自分が守らなければという意味では似ているのかな。
そのような観点からは、「母親」が寝取られてしまうというのは、ちょっと特殊なのかもしれません。
普通のNTRとは異なり、マザコンの気持ちも理解しなければ楽しめないだろうなと、そんなことを考えながらプレイしたものです。
さて、ストーリーは実質1本道であり、最初に息子視点で進み、その後に母親視点で進みます。
内容的には極めてベタな進行であり、シチュ的にも奇抜なものはありません。
良く言えば定番・お約束、悪く言えばマンネリ・テンプレとなるのでしょう。
エロはアヘ顔で下品にという方向性なので、好きな人は好きなのかなと。
私は最近ようやく馴染めてきて、こういう方向性で好きな作品も出てきたので、だったらいけるかなと思ったのですけどね。
ここは好みの問題と言ってしまえばそれまでなのですが、高潔だったり凛々しく気位の高い女性が変わるのであれば、そのギャップも良いよなと思えます。
でも、元から少し緩んだ感じの熟女がアヘ顔になっても、あまりギャップを感じられなかったわけでして。
とにかく下品さだけで、終盤の過剰描写も相まって、アヘ顔系に生じやすいギャグにしか見えないという印象になってしまいました。
好きな人は好きなのかもしれませんが、全くエロさを感じなかったです。
アヘ顔作品も楽しめるものは出てきましたが、どうもこの系統は合わないようですね。
その辺は好みの問題だし、仮に好みが合わなくても、これは凄いなと評価した作品も多数あります。
しかし旦那をなくし苦労したわりには、母親はすぐに陥落しますし、全体的に軽かったなと。
寝取られゲー一般に共通する裏切りに対する罪悪感は一応ありますが、女手一つで息子を育ててきた者という本作の設定ならではの罪悪感とか重みが、ほとんど感じられませんでした。
だから典型的な寝取られものとの差が感じられなくなるのです。
また堕ちる過程の描写も薄いですし、何より早い段階で堕ちてしまいます。
堕ちる過程を期待すると満足できないのはもちろんのこと、設定との関係で違和感もありました。
これがまだ、何不自由なくエロだけ飢えている人妻なら、多少は納得できたのですけどね。
ストーリーもほぼ一本道で、最後にENDが変わるだけです。
そのどちらも寝取られたままの同じ系統なので、ゲームとしての良さも感じられません。
ストーリーに関しては全体的に満足度は低かったかなと。
<グラフィック>
上記のようにアヘ顔系の作品であり、ヒロインは熟女ですから、その系統が好きなら満足できる可能性は高まるでしょう。
もっとも客観的な側面としては、基本CGは19枚しかありません。
2625円という価格を考慮しても、これは少ないでしょう。
それとストーリーとも関連するのですが、出るバランスも悪いです。
寝取られ発覚の時点までのCGは少なく、そこから多くのCGと主人公のその後が語られるのですが、ボリュームが少なくダイジェストみたいに感じてしまいます。
その昔、ENDでまとめてエロシーンを流して叩かれた作品がありますが、そこまで酷くないものの、ふと思い出してしまいました。
<ゲームデザイン・システム>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
選択肢は最後に一つあるだけであり、それまでは一本道になります。
そのような作品であるにもかかわらず、細かくシーンが分かれてチャート化されており、読んでいて途中で分断されてしまいます。
オマケでこういう機能があるのなら歓迎するところですが、初プレイ時からチャートに戻されるので気が削がれてしまいます。
複雑な分岐をチャートでフォローとか、逆に面倒臭さを廃して一本道で読ませることに集中させるなど、作品によって相応しいデザインは異なるのでしょう。
だから一概にこれが良いというものもないのですが、ほぼ一本道の作品で、何でこんなシステムにしたのかなと、少し疑問に思ってしまいました。
<評価>
下品なおばさんのエロというシチュが好みのど真ん中であれば、楽しめる可能性はあるのでしょう。
でも、そうでなければ厳しいのかなと。
同人にしても、内容に比して価格が高すぎで、全体的にボリューム不足でした。
シナリオも設定を活かせず、お約束部分の順を追っただけであり、主観面・客観面共に満足度が低かったということで凡作としておきます。
ランク:D-(凡作)
Last Updated on 2024-11-27 by katan
コメント