『彼女はメイド』は1998年にWIN用として、BELL-DAから発売されました。
絵買い、というか綾波もどき買いだったわけですが。。。
<感想>
ある日突然、資産家の当主となった主人公が、3人のメイドに囲まれて学園生活を送るというゲームでした。
システムは調教SLGっぽい要素も兼ねたADVで、言うなれば調教ADVとなるのでしょう。
過渡期の作品ということで、この頃はわりと見かけた中間的なシステムってわけですね。
内容的には、ぶっちゃけクソゲーと言われても仕方ないでしょう。
システム的にも楽しめないし、ストーリーらしきものもろくにないし、背景も酷かったですし。
BELL-DAは、個人的にはこの当時のクソゲーブランドの筆頭クラスで、タイトルに名前のついたシリーズなど可愛い絵柄で売れてはいたようですが、どれもこれも内容的には酷いゲームばかりだったんですよね。
私の持論でもあるのですが、クソゲーと自分が思うゲームっていうのは、一番は買った本人が悪いのです。
そんなゲームも見抜けない自分の見る目のなさこそが、最大の問題なのだと思います。
BELL-DAは、それまでにも評判の良いゲームはなかったわけで、この結果は当然予想されて然るべきでした。
そのわりに何度か挑戦して失敗していたわけで、売り方が上手かったのもあるのでしょうが、いずれにしろまんまと毎回ひっかかっていたわけですね。
もっとも、大抵の場合は絵買いだったんですけどね。
本作にしても、メイドの一人がエヴァの綾波に似て見えたわけで、メイドの綾波に仕えられるって最高じゃんってノリで買ったわけです。
プレイすると思ったほどには似ていなかったのですが、少しは楽しめたわけで、その点はマシだったのかも。
ここまでで得た教訓。
1つ、クソゲーは買ったお前が一番悪い。
2つ、ストーリー買いで外したら何も残らないが、絵買いは中身がハズレでも少しは楽しむ余地がある。
同じようなことは何度も経験しているので、厳密には得たというより再確認なんですけどね。
とりあえずそういうわけで、中身はハズレでも絵が楽しめたので、駄作には至らずかろうじて凡作には思えた作品でした。
ここまでが当時の感想なのですが、最近になってもう一つ教訓が増えました。
このゲームのライターが鏡裕之さんだということを、少し前に初めて知りました。
人って「凄く」成長するもんなんですね?
このゲームのストーリーを褒める人は絶対に皆無でしょう。
でも、『巨乳ファンタジー』はとても面白かったですからね。
何も知らないでプレイし始めて、これは期待のできる新人が出てきたものだと思ったくらいですから。
あれだけ楽しいテキストを書ける人の過去作が、何であんなに酷かったんだろと思うと、不思議で仕方ありません。
このライターだからスルーって決めてかかったら、私は『巨乳ファンタジー』を知らずに終わってしまったかもしれないわけで、それは大きな損失でもあったでしょう。
3つ目の教訓、ライター買いはある程度は頼りになるけれど、それが全てではないってことです。
この業界で良い方向に化けるケースは少ないのですが、たまにはこういうケースもあるんですね。
こういうことがあるからやめられないわけで、このゲームが面白いと思ったことはないけれど、いろいろ得たものはあった作品でしたね。
ランク:D(凡作)
Last Updated on 2024-12-23 by katan
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