吸血殲鬼ヴェドゴニア

2001

『吸血殲鬼ヴェドゴニア』は2001年にWIN用として、ニトロプラスから発売されました。

『ファントム』で注目を浴びたニトロプラスの2作目です。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
吸血鬼…生者の血を糧に永遠の時を生き長らえ、古より歴史の影で暗躍してきた闇の眷属。
その不死の肉体を求めて策謀をめぐらせる邪悪な信徒たちの前に、闇の仕置人、吸血鬼ハンターたちが立ちふさがる。
現代に蘇る聖戦に運命の悪戯に巻き込まれていく主人公と、彼を取り巻く少女たち。
彼らに生きて再び夜明けを迎えることは出来るのか?

<感想>

ニトロプラスは『ファントム』が非常に面白かったので、それで次の作品には期待していたわけでして。
ストーリーは、吸血鬼を題材にしたバイオレンスモノなのでしょうが、端的に言えばニトロ版仮面ライダーって感じですね。

実際にやってみて期待通り面白かったわけですが、良くも悪くもニトロのゲームだなって感じで、想定の範囲内で終わってしまったゲームでもありました。
ニトロ及びライターの熱狂的なファンなら、そのままファンを続けたくなるくらいのレベルは保っています。
しかしそうでない人には、まぁこんなもんだろって感じてしまうような、微妙なラインでもあったように思うのです。

具体的にいうと、上記のニトロ版仮面ライダーというのが、ある意味全てでもありまして。
ニトロの作品、特に虚淵さんの作品はにはオリジナリティがないのです。
土台となる作品があって、俺ならそれをこうアレンジするみたいなものばかりなのです。
今考えると、なろう系のはしりなのかもしれませんし、それはそれで需要はあるのかもしれません。

しかし、私はそのような作品は簡単には評価できない。
もちろん、このご時世において、完全なるオリジナル作品なんてありません。
それはこちらも十分承知しています。
そもそも「ジャンル」自体、似たような方向性の集まりですからね。
ただね、大枠としては似た方向性であったとしても、そこに何かしら、おぉっと唸らせるような新発見や出会いを求めてプレイしており、そういうちょっとしたところにオリジナリティを出すことができた作品が凄い作品だと思います。

ニトロや虚淵さんの作品の場合、それが全くないのです。
ライターの癖というのはありますから、ニトロ風には仕上げているのでしょうが、要となる部分、肝となる部分で過去の有名作の良さに頼っていることから、プレイをしていて新発見や新しい衝撃みたいなのがないんですね。
だから遊んだときは楽しかったけれど、印象として残るものがなく、正直今ではほとんど覚えてないですし。
というか、面白さを感じたのと同時に、虚淵さんというライターの底が早くも見えてしまったようで、ファントム以上のは作れないだろうなと感じてしまったのが、やや残念でもありました。

本作に関していうならば、ある意味一番印象的だったのは、小野正利さんの歌うOPでしょうね。
まさかこんな人が歌うとは思ってなかっただけに驚きもありましたし、単純に聞いていて格好良かったです。
ニトロは毎年似たような作品を出しているので、基本的に新しいのをやってれば十分な気もしますが(ただし『ファントム』は別。これは古典でもやるべし。)、小野さんのファンなら今でもやって損はないでしょうね。

<評価>

そういうわけで、欠点もないし普通に楽しくて当時は満足できたけど、記憶に残る長所もないので、基本ラインは良作と佳作の間というところなのでしょうが、OPが良かったことから、総合でもギリギリ良作とします。

ランク:B-(良作)


Last Updated on 2025-02-12 by katan

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