『flutter of birds ~鳥達の羽ばたき~』は2001年にWIN用として、シルキーズから発売されました。
当時流行していた泣きゲーの1つですね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
どうして泣くの…
主人公・松井裕作は叔父の持つ地方の診療所で、夏休みを利用した手伝いを頼まれる。
医学生である彼が受け持つのは、診療所の雑用と入院している同世代の女の子達の相談役としてのメンタルケア。
小さいとはいえ初めての医療現場に悪戦苦闘する中、入院患者の少女達や村の中で新たに出会う少女達との絆を深めていく…。
広大な大地とどこまでも続く青い空。頬をなぜる爽やかな風と小さな笑顔。
やがて近づく夏の終わりと共に訪れる穏やかな時間の終焉……。
のどかな大自然をバックに描かれる純愛ストーリーAVG。
<感想>
内容的には恋愛モノになるのですが、端的に言えば泣きゲーといわれる類のゲームで、ぶっちゃけこの頃流行っていた分野になりますね。
泣きゲーというか感動できるものがプレイしたくてやったわけですが、ストーリーそのものはわりとよく出来ていたかと思います。
医大生の主人公と診療所を舞台にしたストーリーは現実路線で、その辺が特色とも言えるでしょう。
現実路線の泣きゲーがプレイしたいならば、決して損はしないと思います。
ただ、やっぱり2番煎じの域は出ていないのかなと。
とにかく泣きゲーがやりたいのであれば、プレイして損はないのかもしれません。
でも、この頃ってうんざりするほど泣きゲーばっかでしたからね。
本作でもあざといぐらいに狙った姿勢が見受けられますし、そういうのに食傷気味な人は、絶対に避けた方が良いでしょう。
さて、本作の原画は竹井正樹さんです。
かつてはこの方面では頂点を極めた人でしたが、『愛姉妹』のWIN版では、あまりにも酷くて地獄を見せつけられました。
その時よりは若干持ち直しているとは思うのですが。。。
やっぱり全盛期には遠く及ばない気がしますね。
悪くはないのかもしれませんが、今更惹かれる絵でもありませんでした。
ストーリーが流行の後追いで、原画も全盛期をとっくに過ぎた人なため、流行の波に必死に乗ろうとあがく虚しさみたいなのが伝わってきて、違う意味で切なくなってしまいました。
さらに追い討ちをかけたのがシステム面で、当時としてもちょっと時代遅れだったかと思います。
私はあまりこだわらない方ですが、これはちょっときつい人も出てくるでしょうね。
<評価>
総合的には凡作ってところでしょうか。
全般的に後追いのイメージが強く、この作品ならではの要素が欠けていたように思います。
それでも分かっていても楽しめるので佳作でも良かったのですが、システム周りの悪さから少し下げました。
最優先でプレイすべき類のゲームとは思わないのですが、泣きゲーに飢えていて、その手のゲームがやりたいのであれば、プレイしてみる価値はあるのではないでしょうか。
ランク:D-(凡作)

Last Updated on 2025-02-13 by katan
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