『ファーランドサーガ 時の道標』は1997年にWIN用として、TGL(テイジイエル)から発売されました。
シリーズ2作目で、前作のマスコットポジションだった女の子のカリンが主人公の話になります。
<感想>
TGLがWIN用のSRPGとして新たに始めたファーランドシリーズが、96年に発売された『ファーランドサーガ』でした。
その中で、カリンというマスコット的なポジションの、小さな可愛い女の子がいました。
本作は、その子供だったカリンが年頃の女の子に成長し、主役として活躍することになります。
一応前作との直接的なストーリーのつながりはないので、前作をプレイしなくてもストーリーが分からないということはないでしょう。
ただ、上記のように主人公をはじめとしたキャラの関係で、前作を知っていると思い入れが更に増すという感じでしょうね。
特にカリンが好きであればあるほど、前作を知っていると娘の成長を見守る父親のような気持ちになってきて、より楽しめるように思います。
ファーランドサーガシリーズの最大の特徴は、何と言ってもグラフィックにあると思います。
キャラデザは山本和枝さんで、当時とても人気のある人でした。
キャラが可愛いのは当然なのですが、塗りを含めた1枚絵のクオリティも非常に高かったです。
また、SRPGということでマップ内で戦うことになるわけですが、高低差のあるマップに、縦横無尽に動き回るキャラと、見ているだけでも楽しかったですね。
本作は、サターン等にも移植されているのですが、こういうドット絵の動きの良さは、やっぱりPCのディスプレイの方がハッキリ見えますし、映えるように思います。
前作ほどのインパクトはなかったかもしれませんが、およそグラフィックに関しては、当時のSRPGの中では最高峰の1つと言えたのではないでしょうか。
ストーリーは、途中までは軽い感じで進行します。
ハードな重いストーリーを望む人には向かないかもしれませんが、カリンが元気に明るく駆け回る姿を見ていると、こっちまで元気が沸いてきます。
また、この頃のSRPGは重い展開だったり、シリアスな展開の作品ばっかりでしたから、たまにこんなのがあっても良いように思えてきます。
カリンの魅力が全てと言えばそれまでですが、意外と他のSRPGでは味わえないタイプの作品かもしれませんね。
システムはSRPGになるところ、ギルドで仕事を請け負う感じで進行しますので、一般的なSRPGのような強制一本道とはちょっと異なってきます。
これも、ストーリーの雰囲気的には、結構合っていたように思いますね。
ゲーム部分は難易度も高くなく、高低差とかはあるものの、本作ならではの独自なものはありません。
自由度が増したものの、基本的には前作を踏襲という感じでもあり、良くも悪くも普通ってところでしょうか。
つまりゲーム部分で普通に楽しませつつ、グラフィックやキャラの魅力で惹き付けるタイプのゲームといえるのでしょう。
<評価>
個人的には結構楽しかった作品なのですが、前作よりはインパクトが落ちた面は否めませんので、総合的には前作より下げて良作としておきます。
SRPGは戦記物とか壮大なストーリーの作品が多かったことから、そういう作品が好きな人も多いでしょう。
そのため、中々こういう軽い雰囲気のゲームは高く評価されにくいのですが、違うタイプのSRPGがあったって良いじゃないですか。
そのため、主観的には結構好きだったんですよね。
あまりゲームに慣れていない女の子でも入りやすそうですし、間口は結構広いように思います。
時々、ふと続編がプレイしたくなる、そんな雰囲気の良い作品でした。
ランク:B-(良作)
Last Updated on 2024-12-04 by katan




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