『ゴロゴア』(Gorogoa)は、2017年に、Annapurna Interactiveから発売されました。
各機種用で発売された、斬新なパズル系のADVになります。
<概要>
手描きのストーリーが美しい、エレガントなパズルゲーム
ジェイソン・ロバーツ(Jason Roberts)により開発され、グラフィックスが作成された『ゴロゴア』(Gorogoa)は、パズル分野の新たな進化とも言える、美しい手描きのストーリー。
ユニークで想像力に富んだパズル
『ゴロゴア』のゲームプレイは、プレイヤーが想像力を働かせ、贅沢に描かれたタイルをアレンジしてつなげることによりパズルを解くという独創的なもの。
非常にシンプルでありながら、満足のいく複雑さ。
チャーミングな手描きのゲームプレイ
作者であるジェイソン・ロバーツは、細かな手描きのイラストレーションを数千点作成して、『ゴロゴア』の印象的な物語をつむぐ。
新しいタイプのストーリーテリング
『ゴロゴア』はゲームというだけではなく、魂のこもった魅力的なイラストや、他とは一線を画するパズルを通して表現する、芸術作品なのだ。
<感想>
パズルゲームということもできるでしょうが、手描きの綺麗なグラフィックにより世界観を楽しみながら、画面をクリックしてパズルを解いていくということで、MYST系のADVにつながる作品といえるでしょう。
もっとも、MYST系のような難解なパズルではないので、あまり身構えずに誰でも楽しむことができると思います。
本作は、ボリュームが多いわけでもないですし、パズルが凄く練られているというわけでもありません。
感覚的に楽しむ作品でもありますから、人によっては凄さが分かりにくいかもしれません。
しかし、タイルを重ねたりつなげたりしながら解くパズルは斬新であり、本作をプレイすることにより、おそらく誰もが、初めて体験するという、「初めて」という感想を抱くでしょう。
私の場合、ゲームの完成度よりも独自性を重視します。
本作ならではという要素ですね。
そして、何十年もゲームをやっていると、「初めて」とか「新鮮」と感じられることが、年々少なくなってきています。
世間で名作と言われて評判の良い作品をやってみても、それは新規ユーザーにうけただけであり、私からしたら既視感のかたまりみたいなことが何度もあります。
それだけに、本作をプレイして、新鮮だなと感じられたことが、何よりの喜びでした。
<評価>
総合では限りなく名作に近い良作と言えるでしょう。
小粒な作品であり、アイデア勝負の作品といえます。
とはいえ、短い時間ではあっても、新鮮な感覚でプレイできたというのは非常に嬉しく、たまにであってもこういう作品に出会えるから、ゲームはやめられないのだと思った作品でした。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2024-08-20 by katan
コメント
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Nintendo Switchでプレイしましたが、これはSteamでプレイしたほうが良かったですね
他の記事でも述べられていた「P&Cはマウスが最適」という理屈がよくわかりました
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>あーみさん
この手のジャンルは、マウスか、それと同等のデバイスがあって、初めて作品として完成すると思っています。
それ以外だと、どうしても面白さが半減してしまうんですよね。