『クリムゾンキャッツ』は2011年にWIN用として、クリムゾンから発売されました。
クリムゾンガールズシリーズ第3弾。
同人で有名な同サークルのオリジナルゲームになります。
<概要>
商品紹介は以下の通り。
依頼を受けて男への復讐を代行する復讐屋「キャッツ」。
美しいルックス、優れた頭脳、身体能力を生かして今まで完璧に依頼を遂行してきた彼女たちだったが、今回は相手が悪かった。
男ギライの孤高の女集団が一人、また一人と確実に追い詰められていく…。
・ケンカ99連勝の女喧嘩師 リンは 今まで倒してきた男たちに囲まれて電車の中でねちっこく尻攻めされ屈辱の絶頂。
さらにホテルでは寝技で徹底的に快感を与えられ敗北を認めさせられる。
・頭脳派ミレイは女性専用車両でレズビアンの痴漢に挟まれてバイブで失神するまで弄ばれる。
さらに地下に監禁されて拷問イスに座らされ弱点である耳も重点的に責められ馬鹿になるほどイカされる。
・リーダー風子は一度は痴漢の囮役として男に復讐するのに成功したもののそのときの快感が忘れられなかった。
再びその男に呼び出され、電車のつり革に拘束され秘められた性への欲求を暴かれながら恥辱の洗礼を受ける。
<感想>
完全にエロ重視なので、ストーリーに関しては概要にある通り。
ジャンルはノベル系のADVですね。
公式では、デジタルノベル(インタラクティブノベル)とされております。
デジタルノベルは、昔はADVより読むことに特化しており、その代わりにゲーム性が低かったものです。
しかしながら、果たしてその考え・思い込みは今でも妥当するのでしょうか。
一般的なアダルトゲームと異なり、本作は漫画に近い手法が用いられています。
即ち、画面下部のテキスト欄もあるのですが、状況に応じて噴出し式でセリフが表示されます。
この分野の先端の作品と比べると、本作は少し使い方に物足りなさは残るものの、一般的なアダルトゲームよりは視覚的な演出もずっと優れています。
こういうデジコミ形式の作品は昔は音声がなく、その点でもデジタルなコミックだったのですが、今ではきちんと音声もあります。
最近では分岐のない一本道のノベルゲーもまた増えており、そういう作品に対しては、これはゲームと言えるのかという問題がつきまといます。
もっとも、必ずしもゲーム性があることに深くこだわる必要もなく、テキストとグラフィックとサウンド(音声)が一体となって、全体として他とは異なる存在になっていると考えることもできるのでしょう。
その意味で、ゲーム足りうるのだと。
仮にそのように考えた場合、テキストとグラフィックとサウンドの融合というのが大事になってきます。
そして現在の一般的なアダルトゲームよりも、私は本作の方がより絵と音と文章を上手く「融合」させているように思うのであり、一般的な今のエロゲよりゲーム足りえているように思うのです。
また、従来のクリムゾンのオリジナルゲームは、痴漢ゲーのようにあちこち触る必要のある作品も多かったです。
そこが多少のゲーム性を生み出していたとも言えるものの、他方で単調であるために面倒臭さも伴っていたものです。
本作も体をクリックで触ることは出来るのですが、クリアのための必須条件ではなくなりました。
クリアの必須条件でないなら何の意味があるのかと感じる人もいるでしょうが、私はこういう構造自体は、わりと好きなんですよね。
先に進みたい人はテキストの本文だけ読んで進めば良いし、他方でお触りして反応を楽しみたい人はお触りによる介入もできると。
プレイヤーに行動を強いたり制約を加えるのではなく、プラスアルファとしてやりたい人だけやれば良いわけです。
こういうのは普通のノベルゲーにも、もっとあって良いと思うのですけどね。
シナリオを読みたい人は読むだけでもクリアできる、でもオブジェとか気になる人がそれをクリックしたら反応があるみたいな感じで。
巨乳なヒロインとかいたら、いきなり揉んでみるとか、そういう遊び心はあって良いと思うのですよ。
遊び要素・隠し・やりこみ要素を作りつつも、それをプレイヤーに強いないというのが自由度とも言えるわけですから。
まぁ本作はそれほど大した作り込みでもないので、プラス評価できる長所と言い切れるほどでもないのですけどね。
それでも一般的な今日のアダルトゲームと比べた場合、相対的にはゲーム性があると言えるのかもしれません。
ちなみに、基本CGは70枚で差分を含むと100枚以上になります。
低価格商品でありながらも、ミドル~フルの間くらいのCG量がありますので、価格からすれば十分すぎるでしょう。
<評価>
同人誌に多少の興味がある人ならば、クリムゾンを知らない人はいないでしょう。
当初はアニメの二次創作ばかりでしたし、ゲームっぽいことを始めたときには、一体何を血迷ったかと思ったのですけどね。
まぁ今でも、Flashは操作性が悪いので勘弁してくれとは思いますけれど。
でも、本作なんかはキャラもストーリーもオリジナルですし、ノベルゲーの枠組みから踏み出すことのできない他のアダルトゲームと比べ、むしろこっちの方がゲーム性であるとか、インタラクティブな要素を真面目に考えているのではないかなと。
小説家崩れによるシナリオ披露の場でしかないことも多い商業作品よりも、よっぽど好感が持てるように思うのですよ。
本作の一番の弱い部分は、テキスト量の面でのボリュームになると思います。
そのため個人的には佳作としておきますが、この辺も考え方次第なのでしょうね。
商業作品はまずボリュームを増やそうという方向で発展してきましたし、今でもテキスト量に応じて報酬が定まるとか。
ボリュームありきというのなら、食事に例えればバイキングとか定食になるのでしょう。
逆に本作は数口で食べ終えてしまう一品料理なのだと思います。
後はその人の考え方次第。
私も若い頃はバイキング最高と思ったものの、今では少量でも食べたことのないような物が良いですからね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-12-18 by katan



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