脱出はSEXのあとで シティリゾートホテルからの脱出

2014

『脱出はSEXのあとで -シティリゾートホテルからの脱出-』は、2014年にWIN用として、色写から発売されました。

まったりイチャラブ脱出ゲームとあるように、新感覚なゲームでしたね。

<概要>

あらすじ・・・結姫は俺の一つ年下の幼馴染。
幼稚園のころからン十年の付き合いで、つい二ヶ月ほど前、進級を切っ掛けに恋人として付き合い始めた。
そんな二人にお祝いをと、ずっと良くしてくれていた親戚のおばさんから、彼女の経営するホテルの招待状をいただいた。
訪れてみると、そこは港の夜景が一望できる露天付きのスウィートルーム。
こんな場所に無料で泊めていただくなんて何か裏があるのでは?
そう思いつつ、部屋のテーブルに目をやるとおばさんからのメモ。
‘お部屋に閉じ込めちゃいました♪励んでね、イロイロと♪’…おうふ。
かくして、俺と結姫のイチャイチャエロエロな脱出劇がはじまる。

<ストーリー・ゲームデザイン>

ゲームジャンルはポイント&クリック式ADV(P&C式ADV)になります。
画面内を、あちこちクリックして、いろんなアイテムを獲得し、それを他所で使いながら進むわけですね。
P&C式ADVに関しては、洋ゲーを知っているなら分ると思いますが、特定の物語ジャンルとくっつくわけではありません。
ファンタジー、SF、ミステリー、何だってありです。
しかし、純粋な国産で現在見かけることができる物については、舞台となる場所からの脱出を図る脱出ゲーが大半のように思います。
だから脱出ゲーとP&C式をセットに考えちゃっている人も、エロゲオンリーな人の中には意外といるのではないでしょうか。

本作もホテルの部屋から出ることが目的になりますので、広義では脱出ゲーと言うのは間違いではないのでしょう。
しかし本作において「脱出ゲー」という言葉に囚われてしまうことは、作品の本質から外れてしまうようにも思えてしまいます。
というのも、脱出ゲーは、そこから脱出しなければならないという、動機・理由が必要になってきます。
ずっといて良いのなら、なにも脱出する必要はないですからね。
脱出しなければという理由は、通常は緊張感を生み出します。
しかし本作は、幼馴染とイチャイチャしたりHしたりする、幼馴染とのイチャラブゲーでもあるのです。
字面だけに囚われてしまうと、まったりしたイチャラブゲーと、緊張感を求める脱出ゲーの組み合わせが不自然に感じられるでしょうし、
未プレイの人にも本作の好さが分かりにくいのではないでしょうか。
また、最終的には部屋から出るのだけれど、広いダンジョンや屋敷を這いずり回る作品ではないですからね、脱出と言うより探索とか別の表現の方が相応しいのでしょう。
いずれにしても、イチャラブと脱出ゲーのかみ合わせと考えるのは、ちょっと違うように思います。

イチャラブ&脱出と言うと変に感じてしまいますが、イチャラブ&探索と考えた場合にはどうなるのか。
もし初々しい恋人同士が、港の夜景が一望できる露天付きのスウィートルームに招待されたとなると、
ここどうなっているんだろうね、あっちは何があるのだろうと、興味津々なのが普通でしょうし、あちこち探してみたくもなりますよね。
もちろん、雰囲気のある部屋の中で便利なアイテムがあったら、ついつい使ってみたくなっちゃうでしょうし。
そういう主人公らの行動と、あちこちクリックしたり、得たアイテムを使うP&C式というシステムは、とても自然な組み合わせだと思いませんか?
私は本作におけるイチャラブとP&C式のかみ合わせは、上手く関連していて良かったと思います。

<感想>

問題は、狭義のゲーム性なのでしょう。
本作は、難易度自体はそれなりにあったと思います。
難易度=ゲーム性と考える人がいるならば、本作はゲーム性も高いとなりうるのでしょうけどね。

例えば良いP&C式ADVですと、あちこちクリックすると、どこをクリックしても何かしらの反応が返ってきますし、同じところをクリックした場合の返答も多彩です。
あるいは今進化の著しいHOG系のADVですと、反応のあるホットポイントは多くないものの、代わりにアイテム探しという代替の要素が加わることで、ユーザーを楽しませてくれます。

必ずしも正解が一つというものではなく、どういう形式でも構いません。
ただ、ユーザーを楽しませるには何かしら用意しておくべきなのでしょう。
本作は優れたP&C式のような多彩な反応パターンもなく、HOG系におけるアイテム探しのような代替手段があるわけでもありません。
つまりユーザーに提供する楽しさに欠けているのです。

本作の難易度を高めている要因は幾つか挙げられるでしょうが、例えば同じところを数回クリックしなければ駄目な箇所もあります。
でも、それって出来の良くないコマンド選択式ADVにおいて、同じコマンドを何度も試すのと同じ発想と言えるでしょう。
そして、そういうのが、いわゆる「総当たり」を誘引し、次第に嫌われていったわけですよね。
私も古くからのADVゲーマーですし、昔からの形式も苦にしませんが、自分の好みとゲームの良し悪しは別物です。
何度もクリックさせる構造が作品に面白さを生み出すとは思えないし、それで難易度を上げてもゲーム性が高いとは言えないのでしょう。
本作の狭義のゲーム性という部分に関しては、個人的には不満が大きかったです。

<感想・総合>

主にゲーム性の部分で不満が大きくなってしまったので、個人的には評価は低めになっています。

もっともグラフィックも綺麗でしたし、探索しながらのイチャラブという分野は発想自体も面白いと思うし、今後の発展の可能性が大いに残されている分野なのでしょう。
まだまだ未開拓な方向性ゆえに、個々人の程度の差はあれど、大抵の人は新鮮な感覚で楽しめると思いますね。

また、私のように洋ゲーでも何でも節操なくプレイする人もいれば、あくまで二次元にこだわる人もいるでしょう。
国産の脱出ゲーとかエロゲとかしかプレイしないのであれば、私が感じたような不満も生じないでしょうし、アダルトゲームと限定すれば、同系統で本作以上の最近の作品も、そう数はないでしょう。
この手のエロゲに興味があるのであれば、今なら代表格になりうる1本ですし、十分オススメできる作品だと思いますね。

ランク:C-(佳作)


脱出はSEXのあとで dl

Last Updated on 2024-10-20 by katan

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