『Floralia ~フローラリア~』は2002年にWIN用として、XUSEから発売されました。
萌えエロという言葉で有名になった作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
概要・・・
主人公『橘洋介』には、今好きな女の子がいます。
物語はプロローグ終了後、主人公が「好きな女の子」を3人の中から1人を選択する事によって開始されます。
女の子達も主人公の事を憎からず想っており、この恋を実らせるは容易い事だと思われます――が、そうは問屋が下ろしません。
同居する事になった美人教師たちが、あの手この手の誘惑で主人公を翻弄します。
幸か不幸か、その誘惑は大抵がエッチな事に及びます。
主人公はその誘惑を振り払い、好きな女の子に告白しなければなりません。
ただし、告白すればすべてが上手くいく、とは限りませんが。
ゲーム中に起きるイベントでの、プレイヤーの選択肢によって、女のコたちの好感度は変動し、物語は分岐していきます。
『誘惑』と『純愛』、貴方なら、どちらを選びますか?
<感想>
萌えゲーとか恋愛ゲーはえてしてHシーンが薄くなりがちです。
また、シナリオ重視とか言い出す人が増えるにつれ、一方でエロなんていらんて声も出てきたわけで。
まぁ、ストーリーが面白ければエロはなくても楽しめちゃうのも確かです。
また、私は普段、アダルトゲームという言葉を用いることも多いのですが、これは18禁の大人向けというのは必ずしもエロとは直結せず、何かしら大人向けの要素があれば18禁とはいえるからです。
しかし、エロゲーって言っちゃうとやっぱりエロがなきゃ駄目だろ思えるので、それであまり使わないのです。
とはいえ、だからと言って別にエロ不要派でもないわけで、18禁たる理由がHシーンの存在にあるのであれば、やっぱりそのエロが濃いにこしたことはないのです。
そんなエロの薄い恋愛ゲームが主流を占める中で、萌えられて、しかもエロいという、萌えエロの言葉で話題になったのがこのフローラリアでした。
萌えられるキャラがいて、その上にエロいわけですからね、
コンセプト的には非常に応援したくなりますし、期待もしたくなります。
ただ、これは珍しく自分にはハズレでしたね。
確かに、きちんとHシーンもあったわけで、萌えとHとのバランスは良くなっていると思います。
しかし、個々の要素がとにかく薄く感じられて、どうにも印象が薄くなってしまったんですよ。
そういうわけで、惹かれるものが何もなかったということで、
個人的には凡作としておきます。
もっとも、どこか致命的欠陥があるわけでもないし、比較的丁寧に作られてはあると思います。
あまりに普通すぎたので私の基準ではほとんど点がつきませんが、こういう王道路線が好きな人もいるでしょう。
そういう意味で恋愛物のエロゲとしては、初心者向けとしては適した作品だと思いましたし、その観点で見れば高得点にもなりうる作品だったのかなと。
まぁ、自分には合わなかったけれど、作品の方向性としては応援したくなる作品ってことですね。
最近はまたエロもきっちりとした萌えゲーが再評価されだしてきていて、アダルトゲーム的にはそれは正しい姿勢のようにも思います。
本作はそれを先駆けてやろうとした作品だったのでしょうね。
Last Updated on 2025-03-06 by katan
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