『ワラビー!! うさぎの国のカンガルーレース』は、1990年にPCエンジン用として、
日本コンピュータシステムから発売されました。
ワラビーのレースを題材にしたワラビー調教SLGでした。
<感想>
何でワラビーだったんでしょう?
私は動物好きでワラビーも大好きなのですが、それでもワラビーに着目するとは驚きです。
さて、本作はそのワラビーによるレースを題材にしています。
といっても、ワラビーを操って走らせるのではありません。
まず馬券ならぬワラ券を購入し、少しずつお金をためていきます。
お金がたまったら今度は馬主ならぬワラ主となってワラビーを育成し、レースに出場させるのです。
そして最終的には国王のワラビーに勝つ最強のワラビーを作ることが、ゲームの目的となります。
まぁ、今の観点から言えば、ぶっちゃけダビスタなんですね。
ダビスタの馬をワラビーに置き換えれば、このゲームになります。
・・・が、実はダビスタよりこっちの方が先なんですよね。
本作のオリジナリティはもっと評価されて然るべきです。
しかも単に先駆けっていうだけでなく、ゲームとしても十分に面白かったですしね。
PCエンジンはCD-ROMの時代になってからは、年々ADVとか美少女物の色彩が強くなっていきます。
でも、HuCardを使ってた初期の頃は、アクション系を始めとして様々なジャンルの作品がありました。
中には面白い作品もあり、本作もその1本となります。
惜しむらくは、徹底してマイナー路線を歩んでしまったことでしょうか。
ワラビーでなく素直に馬を使って、それでファミコンかSFCのローンチとして出していれば、もっと人気も知名度も飛躍的に上がっていたでしょうに。
なまじ面白いだけに勿体無かったですね。
まぁ、ゲーム自体の出来もさることながら、ワラビーの可愛さも相まって非常に楽しい作品でしたよ。
今はバーチャルコンソールでも遊べるようです。
このゲームををまた引っ張り出す辺り、ハドソンもまだまだ捨てたものじゃないですね。
ランク:A-(名作)

Last Updated on 2025-02-01 by katan
コメント