三國志5

1995

『三國志5』は1995年にPC98用として、光栄から発売されました。

98用としては最後の三国志になります。

<感想>

SLGファンなら誰もが一度はプレイしたであろう、光栄の看板タイトルである三國志シリーズ。

昔は私も散々プレイしたのですが、今世紀に入ってからはトータルウォーとか他ゲームになびいてしまい、全くプレイしなくなってしまいました。
そのため、今何作目まで出ているかも正確には分からないですし、私の中の三國志は90年代で止まっていたりします。

そしてその90年代までにプレイした中で最高傑作はどれかと聞かれたら、個人的には3と答えます。
私の周りでも3好きが多かったのですが、それと同じくらい評判が良かったのが、この5でした。

本作の主な特徴は、名声の概念の導入と、戦闘に大きく手が加えられたことでしょうか。
特に戦闘では陣形により戦術の幅が増えましたし、幻術や妖術といった特殊技能が加えられたことで、楽しみ方の幅を広げることに成功しました。

三國志というゲームの発展方法には方向性が幾つかあって、例えばよりリアルな三國志世界の再現という方向もあるでしょう。
しかし本作はゲームとしての面白さや楽しさを追求したのであり、三國志のゲーム性の発展という意味では意義のあった作品かと思います。
そのため、この作品をもって最高傑作と呼ぶ人がいても、それはそれで十分説得力はあるように思います。

だからこれは私個人のという部分も大きいのですが、若干ひっかかることもあったわけでして。
というのも、ゲーム性を上昇させた本作ですが、陣形はバランス面でやや難があり、必ずしも狭義のゲーム性の上昇につながってないのではと思うのです。
また妖術や幻術は新規の試みとしてはありでしょうが、あくまでマンネリ防止程度のものであり、ゲームが本質的に変わったとまでは思えません。
私が3である程度満足しちゃったっていうのが大きいのですが、そういう人を更にひきつけ満足させるほどの変更点は、このゲームにはなかったように思うのです。

まぁ、同じ舞台で5作目ですからね、ぶっちゃけ飽きたってことなんでしょうね。
新規の人や熱狂的なファンならともかく、そうでない人で初代からやってきた人には、そろそろ潮時ってことなのかもしれません。

総じて、十分楽しかったし大きな欠点もないのですが、あえて名作と言い切るほどの新たな魅力を感じることはできなかったため、個人的には良作としておきます。

ランク:B(良作)


Last Updated on 2024-10-27 by katan

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