『我が姫君に栄冠を』は2021年にWIN用として、みなとそふとから発売されました。
みなとそふとの18禁の完全新作は久しぶりだなと思い、それでプレイした作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
辺境に育つ主人公・シャオンは、師匠から天眷という能力と技術を伝授された。
師匠の願いは、この教えを子孫にも受け継いでいく事。
年頃のシャオンは、都会に出てお嫁さんを探す事になる。
彼が生きる大陸周辺は、今、三つの勢力で成り立っていた。
全ての勢力で女性が指導者である状況は、後に姫君の世紀と呼ばれるようになる。
シャオンはどの勢力に行き、どの女性をお嫁に迎えるのか、全ては彼の選択次第…。
<感想>
まず最初に、この記事を書くにあたり、一番驚いているのが、本作に対する注目度の低さでした。
私はカワギシケイタロウさんの絵は好きなのですが、みなとそふとのファンではありません。
しかし、『まじこい』がヒットしたのは知っているだけに、何で本作がこんなに注目されていないのか、あの当時と今とでそんなにユーザー層が変わったのだろうかと、不思議に思ってしまいました。
まぁ、あえて調べることまでする気もないのですが、詳しい人がいたら教えてもらいたいものです。
さて、本作に関していうならば、巷で人気のなろう系を、みなとそふとが作ったらこうなりましたという感じの作品ですね。
近年のエロゲは登場人物が少ない作品が多いので、本作のようにたくさんのキャラが出てきてワイワイするだけで、何だか楽しくなってきます。
そのため、過度な期待をしなければ、ノリと勢いで一気に楽しめてしまいます。
プレイ中は一気に楽しめたのですが、冷静になってみると気になる部分はあるわけでして。
本作はお嫁さん探しということで、女性キャラは一杯いるのですが、メインとなるのは3人であり、その他はサブとなります。
メイン3人の属性は似ているうえ、メインとサブとの格差は結構あります。
そのため、サブ目当ての人とか、『まじこい』のいろんなキャラがいるところが好きだったという人だと、本作への満足度は低くなりそうに思います。
本作の設定からすれば、多種多様なヒロインを用意し、同格に扱った方が良かったのではないでしょうか。
また、最近のエロゲの場合、特定のルートに力を入れるよりも、どのルートも満遍なく楽しめる方が支持されやすいわけで、その観点からもメインとサブの格差はなくした方が良かったと思います。
ユーザーが潜在的に求めていたものを取り入れて支持を得ていったブランドが、今のエロゲユーザーの好みを理解していなかったようにみえて、もう過去のブランドなのだろうかと思ってしまいました。
ゲームデザイン的には、序盤の選択肢でいきなりENDというのは、なんか昔のノベルゲーっぽくて久しぶりだなと思いつつも、ヒロインを選んで終了なら目的に沿っているわけで、本作の場合は十分ありだと思います。
そうであれば、キャラ選択にロックを入れるべきではないわけで、制作姿勢に一貫性を感じられず、フラグ管理が面倒だからロック制にして誤魔化したように見え、あまり印象は良くありませんでした。
<評価>
何も考えないでプレイする分には楽しかったです。
『まじこい』何それ、なろう系聞いたことあるけど読んだことないというように、何もしがらみがない人の方が素直に楽しめるのかなと。
普通には楽しめたけれど、いろいろ違和感もあることから、総合では佳作とします。
最後に、本作をプレイして、なんかこういうのも良いかもと思った人は、なろう系に手を出してみたら良いでしょう。
そういう意味では、なろう系入門の役割は担えます。
しかし、なろう系を好んで読んでいる人を本作に呼び込めるかとなると、なかなか難しいように思います。
高いお金を出すだけの付加価値が、本作にはないからです。
その辺が逆の評価になるようであれば、本作の評価ももっと高くなったように思いますね。
Last Updated on 2024-08-06 by katan



コメント