ソーサレス*アライヴ! ~the World’s End Fallen Star~

2019

『ソーサレス*アライヴ! ~the World’s End Fallen Star~』は、2019年にWIN用として、Fluoriteから発売されました。
良くも悪くも、なろう系っぽい雰囲気の作品であり、それで印象も変わりうる作品でしょうね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・その日、眩い光が流れた――
ごく平凡な生活を送っていた少年、折見公輝が見た一筋の光。
それは、新たな世界への招待状だった。
光の洪水に飲み込まれた後、目を覚ました彼が目にしたのは【見知らぬ大地】と【空に浮かぶ学院】
そう、そこは公輝がそれまで暮らしていた【普通の世界】ではなく、魔力が人の序列を決める【魔法の世界】だったのだ。
憧れの少女とよく似たアキナ=ランドールとの出会いを経て、強い魔力を持つエリートたちが集う学院に、小間使いとして拾われることになる公輝。
魔力がすべての序列を決める世界で、まったく魔法を使えない公輝には、光明の見えない生活が続くかと思われた。
しかし、公輝の拾われた学園には、高めた魔法の力を競い合うためのひとつの花形競技が存在した。
総合魔法競技――【レイヴ】
それが、公輝と少女たちの絆となる、運命の競技の名前である。

<感想>

異世界転生のなろう系作品について、当初私は、若干馬鹿にしていたところがありました。
まぁ、今でも、自分から開拓して探そうという気はしませんが、それでも、アニメ化された作品など、中には面白い作品があることは認めますし、私自身もかなり楽しんでいる作品もあります。
というわけで、私はなろう系作品でも楽しめるのもありますが、中には全くダメという人もいるでしょう。
そういう人は、本作をプレイする必要は全くないと思います。

本作は、良くも悪くもなろう系っぽいです。
なろう系でも、評判の良い作品は、どこかに独自の個性が光っているものです。
しかし本作の場合、序盤はいかにもテンプレななろう系で、この手の作品に多く触れている人ほど、
逆につらく感じるかもしれません。
アダルトゲームとしての独自性を序盤に少しでも入れることができれば、それだけで本作に対する印象も全然違ったでしょうに。
体験版だけで挫折した人もいるでしょうし、少なくとも本作の掴みは失敗していると思います。

さて、本作が単なるなろう系の劣化版でしかないならば、このまま酷評だけで終わったのでしょう。
しかし本作の場合、プレイを進めていくと、独自性というか、しっかり考えられているところもありまして。
そしてそれが分かるのが、終盤なのです。
だから序盤を乗り切ったプレイヤーの場合、終盤で盛り上がって良い印象でプレイし終わると思います。
つまり、全体としては、次第に面白くなるタイプなのですが、あとはそのバランスですね。
ここは人により印象が変わってくるのかなと思いますが、私の場合、終盤が練られてあるのは分かるとしても、その見せ方にもう一工夫が足りず、また物語の構造的なことも関連して、やや単調に感じてしまい、いまいち盛り上がり切れず、序盤の退屈さの方が上回ってしまいました。

<総合>

総合では佳作としておきます。

やや単調なところは気になりましたが、なろう系で厨二な雰囲気の作品を求めているならば、それなりに楽しめるかもしれませんね。

ランク:C-(佳作)

駿河屋

Last Updated on 2024-04-18 by katan

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