『ヴァーチャルヴァレリー (Virtual VALERIE)』は、1995年にMAC&WIN用として、メディアカイトから発売されました。
ちょっと記憶が錯綜していて間違っていたら申し訳ないのですが、95年に発売されたのはディレクターズカット版を日本語化したもので、オリジナルの英語版は90年の発売になります。
<感想>
ゲームジャンルはインタラクティブムービーになります。
内容的にはヴァレリー夫人と会話してHをするだけですね。
まぁ、何も知らなければ、今やって楽しいと思う人はあまりいないでしょう。
ただ、ADVの歴史を振り返る上では、必ず一言触れなければならないゲームでもあるのです。
そもそも、90年代のPCのADVで隆盛を極めたインタラクティブムービー、その元祖として位置付けられるのが、『スペースシップワーロック』になります。
もっとも、『スペースシップワーロック』も無から生み出されたものではなく、『スペースシップワーロック』を作ったリアクター社は、その前に本作を作っています。
つまり、本作はインタラクティブムービーのはしりなわけですね。
ガンダムで例えるならば、『スペースシップワーロック』がザクで、本作が旧ザクってところでしょうか。
まぁ、オーサリングツールが共通でも、ムービー主体となったのは『スペースシップワーロック』からですから、やっぱり元祖は『スペースシップワーロック』で良いのでしょうけどね。
本作はあくまでも『スペースシップワーロック』の技術的な基礎になったというだけにすぎませんから。
というわけで、本作は、内容がどうのこうのというより、むしろ歴史的・資料的価値に意味のある作品と言えるかと思います。
もちろん、アダルト物は好きだけど、日本のアニメ調の二次元絵は苦手って人もいるでしょう。
そんな人には、実用性もあったでしょうけどね。
内容的には上記のように話してHだけなので、あまり特筆すべきことはないかもしれません。
ただ、本作には続編もあるのですが、続編になると本当にHだけですからね。
それに比べると本作は周りのいろんなところをクリックできるわけで、そうした空間全体を楽しむという考え方や、ADVとしてのゲーム性も求める姿勢は、続編制作時には既にリアクター社を去っていた、ジョー・スパークスの影響なのでしょう。
ちなみに私も、続編より初代の作りの方が好きですね。
<評価>
存在意義だけなら名作クラスの本作。
しかし実際にやることは比較的単調ですので、総合的にはギリギリ良作ってところでしょうかね。
ランク:B-(良作)
Last Updated on 2024-04-18 by katan


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