『天使たちの午後Ⅳ ~ゆう子~』は1991年にPC98用として、ジャストから発売されました。
80年代のアダルトゲームの中では最も有名かもしれない「天使たちの午後」シリーズの第4弾になります。
<概要>
ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
シリーズも4作目ですが、このシリーズは前作とつながりがありません。
そのため、本作からプレイしても何ら問題はないです。
ストーリーは、簡単にいうとサスペンスとなるでしょうか。
本作の舞台となる学校の校長の甥が主人公になります。
主人公は、校長から校内で発生した事件の調査を依頼されます。
そこで、主人公は教師として女子校に潜入し、事件の真相を追うことになります。
校内で何か事件が発生し、その解決を目指すというパターンは、今では少なくなりましたが、この時期のアダルトゲームではよく見かけるパターンですね。
なお、シリーズ全てってわけではないので、必ずしもシリーズ全体の特徴とまでは言えないのですが、主人公は教師でヒロインが生徒ってパターンが、このシリーズでは比較的多かったように思います。
そういう意味では、過去作とつながっていないにしても、本作は天午後らしい作品なのかもしれません。
<感想>
今回は事件の調査ということで、従来のシリーズ作品よりもサスペンス色が強くなりました。
とはいえ、シリーズとしての伝統と知名度があるわりには、ストーリー自体は特に強くもないシリーズでもあり、本作にもそれが妥当します。
サスペンスにラブコメにと一見面白そうだけれど、出来自体は良くても普通ってところでしょうか。
むしろ良かったのは、ストーリーよりキャラですね。
主人公の相方としてワトソン役を務める女子高生の祐子が凄く可愛かったです。
ただ、気を付けることが1点あります。
サブタイトルに名前も載っているので、普通に考えると、祐子がメインヒロインに見えると思います。
しかし実は、主人公には他に婚約者がいるのです。
そのため、うっかり祐子とHしちゃうとバッドエンドになってしまいます。
これには騙されましたね~
っていうか、これは一種の詐欺なんじゃ・・・?
システムはコマンド選択式のADVで、バッドエンドがあるので一応マルチエンドと言えるでしょうか。
コマンドが多い上に操作性がイマイチだったりしますが、必要項目を抑えておけば全部を試す必要はなく、それなりには配慮されていたように思います。
<評価>
ストーリーやゲーム性だけだと佳作の域を出ていないものの、主人公を慕ってくれる祐子がとにかく可愛かったわけでして。
そのキャラの分のポイントを加算し、総合でも良作としておきます。
こういう人にオススメっていうのも難しいですが、祐子が可愛いと思った人や、シリーズのファンだよって人にはオススメってところでしょうか。
まぁ、可愛いヒロインがそんなにいない頃の作品ですからね。
今以上にキャラへの印象は残りやすいわけで、評価以上に好きな作品でもありましたね。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2024-06-22 by katan
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