『誰彼 -たそがれ-』は2001年にWIN用として、Leafから発売されました。
いろんな意味で話題になった作品でした。
<感想>
ソフマップで100円で売られて「誰彼100円」が有名になったり、「お前がいま感じている感情は精神的疾患の一種だ。しずめる方法は俺が知っている。俺に任せろ。」(略称:感感俺俺)が、一部で非常に有名になったり。
今はどうか知りませんが、当時のプレイヤーなら誰もが知ってるような話でもあり、まさにLeaf神話を崩壊させた作品でした。
本作はノベル系のADVになりますが、私は以前のノベル作品についてもさほど高く評価しておらず、それ故に特に期待が高かったというわけでもありませんでした。
そのため、Leafの久しぶりに出すノベルだからだとか、今回のライターがどうのだとか、そういう観点からは全く興味を持っていませんでした。
本作を購入する人は純粋にLeafのノベルに期待していたか、あるいは後にネタと割り切って購入したかのどちらかが多いでしょう。
そういう意味では、たぶん私は少数派なのだと思います。
ちなみに、本作のノベルとしての評価は、多くの人がご存知のように各地で散々に貶されています。
個人的には騒がれるほどには過去作との差はないだろとも思うので、過小に評価されすぎてる気もしますが、それでもやや劣るのは否定できず、いずれにしろ大して面白いものでもないです。
さて、私が最も注目し購入を決めた理由は、本作のチップアニメにありました。
これの出来が知りたかったからです。
私は海外のADVもよくプレイしますが、その多くは主人公の姿が映る形式を採っています。
システム自体は違うものの、見た目という点においては、海外のP&C式ADVと本作は通じるものがあると言えるでしょう。
だから、国内のADVの技術がどこまでなのかを、比較してみたかったのです。
そして実際に購入したわけですが、あまりに出来が酷かったですね。
97年の『The Curse of Monkey Island』と比べるのは酷かもしれませんが、それでも4年も前のゲームに比べ物にならないくらい劣っています。
いや、DOS時代のゲームにも劣っているのではないでしょうか。
こういう試みをしたという意欲自体は買いたいです。
だから作品への評価はともかく、購入したことに何の後悔もないし、無難な作品を量産する以後のLeaf作品より、よっぽど好感は持てます。
でも、現実面での技術力の差はどうしようもないですね。
最近のノベルは立ち絵を細かく動かす方向に進んでいますが、これも考えようによってはチップアニメの延長にあると言えるでしょう。
本作のチップアニメがせめてもう少し機能していたならば、アダルトゲームの表現技術ももう少し早く進歩していたかもしれません。
そう思うとこの時点におけるleafの失敗は、余計にもちょっと残念に思えてきますね。
ランク:D-(凡作)
Last Updated on 2025-02-13 by katan



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