ワンチャイコネクション

1994

『ワンチャイコネクション』は1994年にセガサターン用として、セガから発売されました。

決して悪くはないのですが、ワゴンの常連でしたね。

<感想>

いや、買う気はなかったんだけどね。
基本的に実写系のADVは好きだし、いっつもワゴンの常連なのが不憫だったし、何より安かった(30円くらいだったかなぁ…)からね。
誰も保護しないのなら、自分が保護するしかないっしょ。

ってわけでプレイした本作ですが、基本的にはコマンド選択式のADVになります。
システム的には普通だし、実はごく普通に楽しめるんですよね。
3Dによる探索という、当時としては比較的新しい試みも加えられていましたし、決して悪い作品ではないです。

ただ、絶賛できるかというと、それもまた難しいわけでして。
『ワンチャイコネクション』は、脚本がジェームス三木、出演がフッ君に杉本彩に原田大二郎と、かなり有名な人を使っています。
これ、実写ゲーの中でも豪華な方では。
出演料だけなら、実写ゲーの中でもかなり高そうですよね。
でも、高そうなんだけど、こう言うと失礼かもしれないけれど、どことなく微妙な雰囲気が漂ってくるわけでして。

加えて、舞台が香港で、事件が殺人「未遂」事件となると、まるでパチ物にでも出くわしたかのような、とにかく怪しさばかりが漂ってくるわけですよ。
これだけ売れないオーラを発しているゲームも珍しいものです。

まぁ、実際には上記のように普通に遊べるわけですが、あえてこのゲームをっていう理由が、俳優のファン以外にはあまり見当たらない作品だったわけです。
実写の画質も、3DOの実写ゲーとかより劣りますしね。
そういうわけで実写ゲー好きとしては、少し甘いかもしれませんが、総合でもギリギリ佳作とします。

本作については、出来以上の冷遇を受けてしまった感じで、その点はちょっと不憫でしたね。
今でこそDVDとかBDとか激安で買える時代になりましたが、当時はLDとかの映像メディアは高かったですからね。
実写映像を使った、しかもそれもゲームとして遊べるもので、価格も手ごろという点も考慮すると、個人的には結構ありがたい存在でもあったんですよね。

ランク:C-(佳作)


Last Updated on 2024-10-02 by katan

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