参千世界遊戯 -Multi Universe Myself-

2013

『参千世界遊戯 -Multi Universe Myself-』は2013年にWIN用として、girls dynamicsから発売されました。

とにかく強い主人公とピンクの印象がハッキリと残る作品でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・守るのは、もう一人の自分自身――。
今より100年は先の未来。
並行宇宙(マルチユニバース)が発見されてから40年後の地球。
人類と流動化と科学技術が進んだトウキョウ。
犯罪者を追うバウンティハンターを生業としているトモエは、カルト教団の殲滅対応中犯人を逃してしまう。
その数日後、公安移転管理局に所属する吉良誠士郎に「もうひとつの地球にいる君が狙われている」と告げられ、再びカルト教団殲滅協力を求められる。
混乱したまま、しかし自分の命を守るべく跳躍装置へと足を進めるトモエであったが――。

<感想>

本作は女性向けの、いわゆる18禁乙女ゲームになります。

・・・なんだけれど、あまりこだわらない方が良いかもですね。
乙女ゲームというと、恋愛ものってイメージもあるのだけれど、本作は恋愛色は薄いですから。
単に女性主人公の近未来を舞台にしたバトルものと考えた方が良いかも。
また、Hシーンの数も少ないので、18禁という部分も、あまり期待しない方が良いと思います。

ゲームとしては、選択肢を間違えるとバッドに直行する構造で、無駄に複雑なのよりは良いですが、今時珍しいくらいにシンプルですね。
ストーリーそのものも、特に秀でているってわけでもないので、この点だけなら佳作程度に感じていたのでしょう。

それが思いの外楽しめたのは、やっぱりキャラの魅力なのだと思います。
ちょっと余談だけれど、本作全体に漂うどぎついピンク色。
初めて見た時は、何かすげぇなこれって驚いたものです。
パッケージ見てもピンク、OHP行ってもピンク、ゲーム始めてもピンク・・・これだけ凄いのも初めてかも。
そのパケ絵の中心にいる主人公、前髪ぱっつんでド派手な衣装で、一昔前の自分が一番苦手とするタイプに見えたわけで。
まぁ、何だか一周まわって、今は何かこういうのも他にないし良いかもって思えるようになって、案の定良かったんですけどね。
何事も、第一印象だけで決めたら駄目ですね。

本題に戻りまして、この主人公がね、とにかく格好良いのですよ。
気が強いだけでなく行動力もあって、姉御肌というか男前なのです。
何だろうな~男性向け作品にも強い女性は出てくるけれど、それとは何か違うんだよな~
こっちの方が人間的な魅力を感じるのですよ。
見た目の好みは分れるかもしれないけれど、本作の主人公は男性にも女性にも好かれると思いますね。

また周りのキャラにしても、本作は大人が多いです。
あらすじにあるような設定でバトルのある燃えゲーですからね、この設定で男性向けノベルゲーを作らせたら、今だとかなり厨二臭い内容になるのが目に見えていまして。
いつも書いているように、私は元々燃えゲーとかバトル物も好きだったのだけれど、ゼロ年代に入ってから厨二臭さがきつい作品が増え、それでエロゲでは苦手になったジャンルですからね。
嫌な要素がなければ、また普通に楽しめるわけで、大人たちによって繰り広げられる本作は楽しめました。

<評価>

キャラの魅力、特に主人公の魅力の強さで、それだけで良作ですね。
格好良い女性が活躍する作品は、個人的には大好きですから。

あとは、せっかく大人の世界なんですから、もう少しエロければね。
結構下着姿の立ち絵が表示される回数が多いだけに、どうしても期待したくなっちゃいますし。
楽しかった作品だけに、そこだけが勿体なかったですね。

ランク:B-(良作)


参千世界遊戯
DVDソフト参千世界遊戯

Last Updated on 2024-11-08 by katan

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