『SDガンダム GGENERATION-ZERO』は、1999年にPS用としてバンダイから発売されました。
ジャンルは一応戦術SLGと分類されることが多いのですが、成長の要素もあることからするとSRPGでも構わない気もしますね。
<感想>
若干の変更点はあるものの、基本的には前作を踏襲。
マイナーチェンジってところでしょうか。
Gジェネよりも収録作品やMSは増えてボリュームはアップしています。
とはいうものの、私には、極めてボリュームの多いファンディスクって印象が強かったですね。
どういうことかと言いますと、前作は初代ガンダムから逆襲のシャアまでの、主要なエピソードを網羅した作品でした。
CGムービーなんかも本当の名場面ばかりに用意されていて、ファンとしては嬉しかったものです。
もっとも、ガンダムの歴史は長いですからね。
当然、全てをカバーしきっているわけではありません。
そこで本作は、その前作でカバーしきれなかった部分に重点を置いているのです。
したがって、CGムービーなんかも前作とは異なるシーンに用意されています。
前作をやった人を飽きさせないという意味では、この選択は良かったかと思います。
前作と本作で、旧宇宙世紀系の作品の範囲については、ほぼ満足できる内容になりましたからね。
ただ、前作をやっていない人にはどうなのか?
おそらく、何かピントハズレなシーンにばかりムービーがあるなって感じたのではないでしょうか。
エピソードといい、ムービーといい、本作は前作の補完的な意味合いが強くなっています。
だから前作と本作で、合わせて完璧になるんだと私は思います。
そのため、個人的には本作単体での購入はオススメできないのかなと。
また、システム面に関してですが、前述のようにマイナーチェンジで基本的には良いと思います。
しかし、1点だけ気になりましたね。
前作より収録作品が増えたのは良いのですが、その分、強力なMSを制作する手間が増えてしまいました。
例えばジオングにしても、途中にいろんなタイプの試作型ザクが必要です。
この成長過程が前作より1体多いんですよね。
これは正直面倒だったです。
細かいMSが増えることはガンダムファン的には嬉しいのですが、ゲーム全体のバランスとしてはどうなのかなと思いましたね。
まぁ、前作ほどのインパクトはありませんが、十分面白い作品です。
特に前作をプレイした人には補完的な役割も果たせるので、本作もプレイしてみてはと思いますね。
ランク:B-(良作)
Last Updated on 2025-01-10 by katan
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