『超時空叙事詩 Atlantis(アトランティス) 』は1997年に海外でCRYOから発売、同年にスパイクから日本語化もされたMYST系のADVになります。
構想3年、制作費5億円、CD4枚組でしたか。
何かパンフレットをよく見かけた気がします。
<感想>
ゲームジャンルはMYST系ADVになります。
この当時のゲームのグラフィックは、MYST系ADVが最高峰に位置していました。
その中でも、特にこの『アトランティス』は、実写さながらの綺麗なCGでありながら、全方向360度見渡せたのです。
「実写さながらの綺麗なCGで360度」、まるでその世界に本当にいるかのような気分になりましたよ。
今の技術なら簡単で、どこでも普通にやります。
しかし、それをこの年にやったことに意味があるんですよね。
『MYST』シリーズでも全方向パノラマ映像は導入は、2001年の3作目からでしたし。
とにかく、その技術力は圧倒的でした。
あまりの綺麗さに魅了され、それで毎回ラオックスに寄ってたんですよ。
案の定自分のPCのスペックでは動かないことを知ってからは、体験コーナーで気を紛らしていました。
海外でバカ売れしたらしく、長い間体験コーナーもありましたしね。そんなわけで、思い入れはかなり深い作品なのです。
それでは凄い傑作なのかというと、必ずしもそうではないわけでして。
当然のことながら、ゲームはグラフィックだけではないですからね。
如何せん、グラフィック関連は断トツなんですが、他がイマイチでして。
一つでも強烈な魅力を持ってれば名作もありうるのですが、この年は『RIVEN』を筆頭に優れたMYST系ADVが一杯あって悩ましいのですよ、ホントに。
海外でも、レビューサイトの評価はどこもイマイチでした。
それにもかかわらず、5作目まで作られどれもがかなり売れてるんですよね。
日本でも優遇されて日本語化されてましたし。
単なるゲームの完成度だけではない魅力を、そこに見出していた人々が世界中にいたのでしょう。
面白いか面白いかの次元ではなく、思わずプレイしてみたくなるのが、この作品だったのです。
Last Updated on 2024-12-06 by katan
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