『GAOGAO! 2nd パンドラの森』は1994年にPC98用として、フォアナインから発売されました。
GAOGAOシリーズの第2弾になりますね。
<概要>
ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
前作はちょっと先の現代が舞台だったのですが、本作では前作から時代が一気に先に進みます。
その現代から数百年が過ぎた世界では、人間が変異するウイルスが蔓延しているとされています。
そのため、生き残った人間は、隔離されたドーム内での生活をおくることを余儀なくされているのです。
そしてそのような世界である日、主人公の少年と少女が樹海に迷い込み、事件に巻き込まれていくことになります。
<感想>
まずは前提として、本作は、上記のようにシリーズ第2弾になります。
シリーズの第2弾ということで、おそらくこのゲームからプレイって人はそんなにいないでしょう。
まぁ1作目はだるすぎるから、ここからってのもありかもしれませんけどね。
何れにしろ、ここでの設定は後々にもかなり影響してきます。
個人的には3作目の『ワイルドフォース』と、4作目の『カナン』だけのプレイでも構わない気もしますけどね。
でも、本当にシリーズ全体を楽しみたいのであれば、この作品もプレイすべきと言えるでしょうね。
次に、シリーズと切り離した単体での内容についてですが。
システムはコマンド選択式のADVになります。
前作はフラグたてとかが大変だったのですが、その点については、本作では前作より幾分か改善されています。
そのため、前作よりは若干スムーズに進行すると思いますが、それでも基本的にあまり上手い作り方ではないので、マイナスではないにしても、プラスにもならないって感じでしょうか。
かなり読むことを意識したシリーズでしたからね。
一応はコマンド選択の体裁を採っているものの、本来はノベルに向いた作りのように思います。
ストーリーは悲しめのストーリーで、特に終わり方を重視する人ならかなり楽しめると思います。
ただ、全体の雰囲気もシリーズの雰囲気からは浮いていますし、作品内部でもちょっと焦点がぼやけているんですよね。
個人的にも十分に面白いけれど、何か違和感が残っていてそれが若干気になってしまった感じかと。
絵は好みもあるのでしょうが、
シリーズの中ではこれが一番好きかもしれません。
<評価>
総合的に考えると、良作ってところでしょうか。
雰囲気的には続編よりも好きな部分はありますし、本来なら名作扱いでも良いのかもしれませんけどね。
ただ、94年は他にも優れた作品が多かったですし、GAOGAOシリーズとしても同じ年に『ワイルドフォース』も出ていますからね。
『ワイルドフォース』は文句なしに名作だとして、本作も同じ名作と言うには、ちょっと弱いように思います。
そういう相対的な面も含めた上での良作扱いなので、もっと評価されるべきとの意見は十分にありうると思います。
私にしても当時の思惑はどうあれ、今から再プレイしたら評価が上がりそうな気はするわけでして。
機会を見つけて、いつかまたプレイしてみたいです。
前作の最後でも書きましたが、今更プレイする機会のある人がいるかは分かりませんが、もし仮に、ここまでプレイしたならば、絶対に最後までプレイして欲しいシリーズですね。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2024-10-02 by katan
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