プリンセスメーカー2

1993

『プリンセスメーカー2』は1993年にPC98用として、ガイナックスから発売されました。

元祖育成SLGとも呼ばれる『プリンセスメーカー』の後継作になります。

<感想>

1991年に発売されたプリメにより、育成SLGというジャンルが確立されました。
本作はその続編となりますが、前作とつながりはありませんので、本作だけのプレイで何も問題はありません。

本作は2の名に相応しく、ほぼ全ての面でグレードアップし、フロッピー枚数も12枚という、当時では大容量な作品でした。

当時はまだPCを持っている人も多くはなかったので、初代プリメや『卒業』をプレイした人は意外と少なく、この作品で育成SLG初挑戦って人も結構いたかと思います。
それでいて完成度も高かったわけですからね、中毒性が非常に高いのも分かる気がしますよね。

私の周りでも、寝る間を惜しんでプレイした人も多く、アキバをうろついていた時も、そういう会話をしていた人を何人も見かけました。
あの当時に、最も面白いゲームは何かと聞いたら、このゲームの名を挙げる人も少なくなかったのではないでしょうか。
私個人の感想や現在における巷の評価はどうであれ、少なくとも当時はそれぐらいの勢いはあった作品でした。

ただ、その世間での評価の高さと比べると、個人的にはそれ程ははまれなかった方に入るのでしょうね。
出来の良さや完成度は、類似作品と比べても文句なしにナンバー1だし、育成SLGはこのゲームで完成に至ったと言っても過言ではないでしょう。

しかし、完成度は高くなったものの、逆から見れば複雑になっただけで面白さのベクトルは前作と同じなんです。
つまり、新鮮味がイマイチ高くなかったんですよ。
私はクオリティよりオリジナリティを求めるタイプなので、それではまりきれなかったのです。

まぁ、あとは女の子が初代の方が好みってのもありますけど・・・

<評価>

そういうわけで、個性や新鮮さなども加えた総合的な面では、前作には及ばないように思います。
しかしながら上記のように、完成度の点で当時本作を上回る作品はなかったですし、これはこれで十分に名作ではあるのでしょう。

PCを持っていない人には馴染みはなかったかもしれませんが、間違いなく93年を象徴する作品の1つと言えるのではないでしょうか。

ランク:A(名作)

PCゲームBestシリーズ Vol.19 プリンセスメーカー 2


Last Updated on 2024-07-12 by katan

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