『Phantom INTEGRATION』は2004年にWIN用として、NitroPlusから発売されました。
2000年に発売された『Phantom ~Phantom of inferno~』のリニューアル作になります。
<概要>
基本的にリメイク作品は扱わないものの、タイトルが異なっているので番外編として扱います。
もっとも、感想自体は『Phantom ~Phantom of inferno~』で既に書いていますので、作品の内容に関してはそちらを参照してください。
本作は2000年に発売されたオリジナル版のリニューアルに当たる作品であり、オリジナル版からの変更点は以下の通りになります。
1.DVD版&PS2版で追加されたシナリオを収録。
2.最新のニトロシステムに移植してプレイ環境が快適に。
3.DVD版&PS2版で追加・描き直されたイベントCG、及び立ち絵CGを追加。
4.DVD版&PS2版で刷新・追加された主題歌・BGM・SEを収録。
5.オリジナル版のCGを塗り直してリニューアル。(一部、オリジナル版のままのCGを使用)
<感想>
抜きゲーでは、90年代後半から音声は当たり前になってきていました。
しかし、いわゆるシナリオ重視と呼ばれるような作品では、音声がまだ当然とはなっていませんでした。
2001年頃から大作クラスに音声が付き始めたものの、完全に標準化するまではしばらく過渡期が続きました。
今では音声のない作品が大ヒットすることは考えられませんが、現に2004年には、『Fate/stay night』や一般作の『CLANNAD』など、音声のない大ヒット作品もあるわけで、この時期くらいまでは音声がなくても受け入れられる土壌はあったのでしょう。
そういうわけで2000年発売くらいまでのシナリオ重視作品には音声がなく、初代ファントムもまたその中の1本だったのです。
家庭用ゲーム機では、PS2で初めてDVDが用いられましたが、DVDは少しずつPCにも普及していきます。
それにより以前よりも大容量が実現しやすくなり、また他の要因も相まって、旧作の音声付リニューアルをDVD版として発売するケースが、2002年頃から増えていきました。
ゼロ年代に入る頃に、ようやくどこの家庭にもPCがあるような時代になり、その普及率の増加によって新規参入者も多かったのでしょう。
だから内容はともかく、ゲームを出せば売れました。
新規なら見慣れない作品ばかりだから、どれも楽しめたでしょうしね。
他方で、もう新鮮さがないと、この時期に新作を購入するのをやめた人も多数見かけましたが、その場合でも音声が付いた旧作のリニューアルを集めてからやめるという声を、多々見かけることがありました。
2002年や2003年頃の売上総額の大きさというのは、こういう新作には興味ないけどリニューアルのDVD版を集めるという動きを、決して無視できないと思います。
だからトップ100は大したことないのに、売上総額だけ多いという珍現象が起きているのでしょう。
雑談が長くなりましたが、そういうご時世だったということで、新作も買うけど保存用に旧作のDVD版まで集めていた私みたいなのにとっては、一番出費も多かった頃でもありました。
さて、雑談をしたのには理由があって、上記のように初代ファントムには音声がありません。
しかも初代はMacromedia Directorで作られており、システム面が重く不便なものでした。
Macromedia DirectorはFlashの前身のようなものであり、洋ゲーとかでは上手くゲームに使えているのもあるのですが、技術の差なのでしょうか、アダルトゲームで使われた場合には重くて厄介なゲームばかりでした。
したがって、初代ファントムの経験者としては、リニューアル作品に望むことは大きく2点だったと言えるでしょう。
1.あの糞システムをどうにかしろ
2.音声付けろ
ちょうどPCのCDドライブが壊れてしまって確認できない上に記憶も曖昧ですが、初代よりはシステムは快適になったように記憶しています。
そのため、1は一応クリアしたと言えるのでしょう。
問題は2です。
1.他社のリニューアルはどれも音声付だった
2.本作の前に発売されていたPS2版やDVD-PG版は音声が付いていた
特にPCで遊べるDVD-PG版に音声が付いていたことから、当然後続のPC版にも音声がついているものと思い込んでいた。
3.発売が9月で2004年の夏が猛暑であったことから、まだ暑さが残り、アキバをうろついていた私の脳内も麻痺していた
まぁきちんと店頭で確認しなかった私が一番馬鹿なんですけどね。
当然音声があるだろうと思ってプレイしたら音声がなかったわけで、これには非常にガッカリしたな~
本作で初めてファントムに触れた人は満足できただろうけれど、オリジナル経験済みとしては、不満度の高い作品でしたよ。
ゲーム機はエロなしもあるけど、手っ取り早く遊べないし。
DVD-PG版は音声もあってPCで遊べるけれど、オリジナルよりもシステムがクソだし。
結局PCで声のある完全版がなかったのが残念でした。
今度『Phantom -PHANTOM OF INFERNO-』のWIN版がまた出るそうで。
グラフィック・キャラデザがアニメ版に統一されたXbox360版の逆移植であり、これでようやくまともなシステムの音声付がPCで遊べそうです。
そういう意味では、当初の目的はこれで果たせるのかな・・・
まぁ今でもたまにバグ騒ぎだのあるから油断はできないし、非18禁なのでね、アダルトゲームであることも望んでいる人にとっては、今回もまた不完全版に見えてしまうのでしょうけれど。
まぁ、そもそも、オリジナル版は絵がショボかったので、エロはあってもなくても関係ない代物だったのですけどね。
それこそオリジナルのキャルはソバカスのある邪魔なガキでしかなかったのだけれど、アニメ版はキャルが異常に可愛くなっていたわけでして。
ぉいぉいこれこそアダルトゲームで出すべきだろうにと、また新たな不満が出てきそうです。
果たして本当の意味での完全版は、一体いつ出るのでしょうかね・・・
Last Updated on 2026-02-08 by katan


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