冥契のルペルカリア

2021

『冥契のルペルカリア』は2021年にWIN用として、ウグイスカグラから発売されました。

今年は特にシナリオゲーが少ないので、それでプレイしてみた作品でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
「神々と肩を並べるには、たった一つのやり方しかない。
神々と同じように、残酷になることだ」Salvador Dali
若くしてこの世を去った天才女優。
ある種の伝説的な存在となった彼女は、壮絶なる演劇の果てに一つの真実を得た。月日は経過し、春が訪れる。
主人公・瀬和環は、新入生歓迎会にてとある演目を目にすることになる。
「劇団ランビリスへようこそ!」
ゲリラ的に開催された、学生劇団による突発公演。
かつて、天才子役としてデビューしながら、演劇の道を断った主人公は、懐かしい思い出に駆られていた。
「ちょっと、見に行こうぜ」野次馬根性から始まる、不条理の物語。
幕を開けた物語は、終わりを迎えるまで止まることはないのだろう。
芝居を愛する天然少女、架橋琥珀。演劇の申し子、匂宮めぐり。
人気急上昇中のネットアイドル、天使奈々。
役者を諦めた裏方少女、箱鳥理世。
「最高の演劇にしよう!」
彼らが掲げるは、北欧神話をモチーフとした舞台’フィリア’公演。
まばゆいスポットライトを浴びながら、物語の上で踊る彼女らは美しい。
白髪赤目が導いてくれる。君にとっての、都合のいい結末を――。

<感想>

ルクルさんの作品は同人時代からプレイしていたのですが、作品を重ねるごとにクオリティが下がっていること、他所の作品とあまりに設定が似ていることから、前作はスルーしておりました。
しかし、本作の発売された2021年は、ストーリー重視の作品が少ないことや、同人作品時代が良かったというのが記憶に残っていることから、プレイしてみた作品でした。

本作は、ブランド前作のようにあらすじから似ている作品はないですが、いざやってみると、オチは『リトバス』で、そこに演劇を加えたような作品といえます。
こういう例えが出てしまうあたり、もうこのライターに引出しはないのかなと、そんな風に思えてしまいます。

もちろん、一見すると似たような作品であっても、プラスアルファの部分が凄ければ、それはそれで評価に値するのでしょう。
本作の場合は、それが演劇となるのでしょうが、どうにもその部分が薄く感じてしまいました。
この部分をしっかり描けていれば、高く評価できたかもしれません。
しかし、演劇に詳しい人ほど、不満が出やすいのではないでしょうか。

過去に類似した作品があるというだけでなく、本作をプレイしていると、全体的に薄いだけでなく、どこか古臭く感じてしまいます。
ライターのバックボーンの薄さがそのまま作品に反映されているようで、もう限界かなと思ってしまいました。

また、ウグイスカグラになってから、グラフィックや演出は酷いものになっていますが、それは本作でも同様でした。
原画は代えて欲しいです。

<評価>

いろいろ考えてみましたが、どうにも良いところがないことから、総合でも駄作とさせていただきます。

昔は期待した時期もありましたが、出せば出すほど酷くなっていますので、もう次回作はプレイしないでしょうね。

ランク:E-(駄作)

Last Updated on 2024-06-18 by katan

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