『シェンムー 一章 横須賀』は1999年にDC用として、セガから発売されました。
制作費が70億ということで話題になったゲームでしたね。
<感想>
公式発表で70億も費やしたと言われる制作費。
その額には、非常に驚いたものです。
一体何にこれだけかかったものやら。
大規模のゲームにどれだけかかっているのか知りませんが、純粋なADV系でこの額を超える作品は出てこないでしょう。
そういう意味では、ADV史上最も贅沢なゲームだったんでしょうね。
さて、肝心のゲームの中身なのですが、大金を投じただけあってグラフィックは綺麗でしたね。
ただ、「画質」はこの当時にあっては別格だったのですが、「絵」そのものにあまり惹かれなかったわけで、思ったほどには凄さを感じなかったように思います。
システムはポリゴンで構築された世界を移動するタイプで、ところどころでリアルタイムにコマンド入力を求められるタイプでした。
広大な世界を3Dで表現した点は凄かったのでしょうが、システム自体は他でも見受けられるものですし、それでいて操作性が悪かったり不案内だったりで、あまり洗練されていなかったですね。
ADVとしては不満の残る内容でした。
もっとも、ガチャガチャとか無駄にやり込める要素はあったので、暇つぶしは結構できた作品でした。
なんなら、最高に綺麗なグラフィックの中で、延々とガチャガチャをやる。
このゲームの記憶はそれしか残っていなかったりも。
ストーリーも一章という時点でわかりますが、未完です。
これまたあまり面白いものでもなかったですね。
<評価>
そういうわけで、ネタとしては最高の素材ではあったのですが、70億かけたわりに不満の多いゲームでした。
ハードがDCであるが故に売れなかった面はあるでしょうが、もっと売れてたらそれだけ批判も増えていたように思います。
とは言うものの、やっぱりグラフィックが良い点は否定できませんし、ガチャガチャなどでやり込めましたので、元は取れたと思うんですよね。
そういうわけで、一応佳作としておきます。
2は結構進化していて好きだったわけで、これなら3はもっと凄いのになるかもと期待はしていたんですよね。
結局3が出ていないのは非常に残念な気がします。
中々お金をかけたADVが出てこないだけに、ある意味とても貴重なのかもしれませんね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2025-01-09 by katan
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