Nightmare3

1999

『Nightmare3』は1999年にWIN用として、ESCAPE SOFTWAREから発売されました。

ルリルリを調教する、セレンの同人時代の調教SLGですね。

<感想>

エスケープソフトウェアというと馴染みのない人も多いかもしれませんが、ここは後のセレンにあたります。
商業化した後のブランド名がセレンで、同人ゲームを作っていたときのブランド名が、エスケープソフトウェアってことですね。

同人ゲームというのは、PC98時代後期にはTAKERUの存在とかもあって、それなりに勢いもあったように思われます。
しかし、WINDOWSの時代になって同人ゲームは減りました。
それだけでなくゲームらしきゲームもかなり減ってしまったのですが、まったくなくなったわけではなく、中には頑張っていたところもあるわけでして。

その中には力を蓄えて商業化への道へ転じていったブランドもあり、雑誌でも特集されだした時期が大体99年頃からなんですね。
セレンもまた99年に『DEEP』で商業デビューを果たしたのですが、それまでは同人ゲームで活躍していました。

その同人時代の代表作が「Nightmare」シリーズで、これは『機動戦艦ナデシコ』に出てくるルリルリにそっくりなキャラを調教するSLGでした。
直接このシリーズをプレイしたことがなくても、この頃に秋葉のゲーム屋をうろついていた人なんかは、ルリルリに良く似たキャラがパッケージに描かれているゲームを、何度か目にする機会もあったのではないでしょうか。
この当時の同人ゲームでは、トップクラスの人気があったはずですしね。

さて、ルリルリを調教するという点では、1も2も3も皆同じです。
とは言うものの、やっぱり1の頃なんかは、所詮は同人ゲームだよなって感じの完成度でしかありませんでした。
それが次第に洗練されていき、3の頃にはかなり遊べる内容になっていました。
3が発売されたのは1999年で、同年にはオリジナルキャラによる商業作品を発売しています。
制作する方も自信を持ったからこその商業進出なのでしょうが、自信を持つだけの実力は十分にあったと思います。

流石に10年以上前の同人ゲームなのでちょっと忘れてきてますが、『ナイトメア4.1』は2000年の発売であり、商業と同人を両方兼ねていた時期の発売になります。
そうなると、ルリルリもどきが出てくるナイトメアシリーズで、商業化前の作品と限ってみると、おそらく本作が最後だったんじゃないかなって思うわけでして。

そういう意味では、ルリルリを調教したい人はもちろんのこと、セレンのデビュー前の歴史に興味がある人なんかにもオススメなのではないでしょうか。

ランク:B-(良作)

Last Updated on 2025-01-09 by katan

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