『アダルト最強伝説 発情生』は1997年にWIN用として、VISIONから発売されました。
「~生」と言われるとつい気になってしまう悲しい性。
ある意味『転校生』さえも凌駕する作品でした。
<感想>
近頃はダウンロード専用のゲームも増えてきています。
お金の心配よりも場所の方が切実な問題という人も多いでしょうから、それはそれで場所を取らなくて良いのですが、たまに秀逸なデザインのパッケージを見ると、パッケージ物もやっぱり良いよなって思ってしまいます。
そして本作について語るには、まずこのパッケージから入る必要があるでしょう。
「星降る夜。少女達の発情の季節。
ときめき、すれちがい、そして熱く濡れた股ぐら…。
乙女の揺れる心をイボイボの器具に乗せ、憑かれたように男を求めて町を徘徊する発情生。
アダルト最強伝説 発情生
これはSMやスカトロ好きの男女の幻想物語です。」
もうこの時点で怪しさが爆発していますが、さらに裏面もいかします。
「マルチ緊縛システムによる緊縛同時攻略」
「ご主人様がいいと言うまでバイブは抜きません」
「声優さんもアニメーションもフルカラーもwindowsだから贅沢な作りなの」
タイトルが~生ということで、『同級生』をエロエロにしたようなものなのかなと、勝手に誤解した点はあります。
しかしそれがなかったとしても、このパッケージを見たら思わず欲しくなるってものでしょう。
さて、肝心の中身なのですが、基本的には場所移動型のADVになります。
街にはパッケージ通り変態さんが徘徊しています。
そして、出会ったらすぐにHシーンに突入です。
普通はHしたら終わりなのですが、マルチ緊縛システムということで、縄でその場につないでおくことができます。
つまり、つながなければ女の子は別の場所に移動するのですが、つなげば女の子はずっとそこにいつづけるわけで、主人公はどっかに移動しても、戻ってきていつでも好きなときにHをすることができるのです。
SMやスカトロ好きの男女の幻想物語ということですので、Hシーンもアブノーマルなものばっかりです。
これは属性次第で好みが分かれるでしょうね。
しかもwindows用ということでちょっとしたアニメーションもありましたし、音声もありました。
WIN用と言ってもこの頃はまだ音声やアニメはデフォではないだけに、アブノーマルなHも更に破壊力が増して感じられたものです。
ここまでだととても面白そうに思えます。
確かに、発想自体はとても素晴らしい作品だと今でも思っています。
しかしながら、如何せんやることがそれだけなんですね。
プレイ開始してすぐに女の子は全員見つけられますし、見つけてもすぐにHできますからね。
あっという間にやることがなくなってしまうのですよ。
オールクリアまでの時間は非常に短く、コストパフォーマンスに関しては最悪でしたね。
<評価>
あまりにもボリュームがなさすぎましたので、これは大多数の人がクソゲーだと思うでしょう。
でも、この時期にアニメ・音声付でスカトロとかやってるわけですし、あのいかれっぷりは他にはないものがあります。
そのため、総合的には凡作としておきます。
悪い部分も多い作品でしたが、属性が合えばはまる可能性もあったわけで、決して無下にはできないのかなとも思いますしね。
良くも悪くもプレイヤーの記憶に残り続ける作品だと思いますし、いずれにしろ『転校生』に負けず劣らずといった、いかれたゲームでした。
ランク:D(凡作)
Last Updated on 2024-12-05 by katan
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