『キャプテン翼4 プロのライバルたち』は1993年にSFC用として、テクモから発売されました。
テクモのキャプテン翼シリーズの4作目であり、今作ではストーリーが途中で分岐するようになりました。
<感想>
これまでは同年代との勝負でしたが、本作からはメンバーたちが次々にプロ入りし、新たなライバル・新たな展開を見せた作品でした。
これまで原作・ゲーム共に不遇な扱いで、何か恨みでもあるのだろうかとすら思っていたイタリア。
そのイタリアに、待望のストライカーであるストラットが登場しました。
もっとも、それ以上に当時の情勢を反映してか、オランダ勢が異常に強かったんですけどね。
さて、この4作目。
イタリアやオランダは強いし、エディット選手が作れる上に対戦でも遊べますので、それなりには楽しかったんですよね。
でも、ゲームシステムに関しては、テクモのシリーズの中では一番駄目だったのかもしれません。
システムは基本的に過去作と同じなのですが、4作目ともなるとマンネリ感は更に強まってきます。
もっとも、その分完成度が高まっていれば問題なく楽しめるのですが、浮き球補正とかが酷くて、逆にバランスがおかしくなっていました。
また、必殺技のインフレ化が進むにつれ、必殺技のないキャラの雑魚化が目立ちましたしね。
っていうか、若林ファンとしては若林の無能化が耐えられないのですが・・・
他にもこれまでの強敵だったブラジルも弱体化していますし、何だかファンであればあるほど納得できない点がちらほらとありました。
それとちょっと記憶が曖昧になってきて申し訳ないのですが、確か3からだったと思うんですけどね。
この4もまた必殺シュートが左足だったように思います。
左利きの選手ならともかく、何で右利きの選手まで左で蹴らせるのか、些細な部分ですが妙に萎えたものです。
もちろん良い部分もあるわけで、本作は構造的にはストーリー面の強化を図っていまして、途中でストーリーも分岐していき、EDも異なっていきます。
途中の進行次第で、最後の大会もジャイロカップ編、サッカーグランプリ編、親善大会編、ワールドクラブカップ編と変わりますからね。
SLGでストーリーを楽しませつつ、こういう分岐までするのは珍しかったですし、狙いは良かったと思います。
繰り返しプレイを考慮して一度戦った相手を飛ばせるのも良かったですし。
しかし、ストーリー自体は良いものの、上記のようにシステムがイマイチなので、どうしても満足度が下がってしまうわけですね。
<評価>
総合では佳作ってところでしょうか。
普通には楽しめたのだけれど4作目でマンネリ感も強まりましたし、過去には名作が多かったシリーズだけに、ちょっとこれまでの作品より、もの足りないのが残念でもありましたね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-09-09 by katan
コメント
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『キャプ翼IV』は、シナリオ面では割と好きなのですが、
粗も目立ちましたね。
スタッフが抜けた影響もあるのでしょうけど、グラフィックや
BGMがかなり劣化してましたし。
ブラジル勢のライバル達と同じチームで戦えたり、翼が
石崎からプロとしての姿勢を学ぶ等シナリオは結構良かったと
思うので、できればリメイクして欲しい作品でもあります。
気になる点は、若林はミラン相手に合計何点取られたかですね。
ペナルティエリア外から、ファンベルクに5点、ピピンに3点って、
流石に取られすぎですよ!(笑)
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>スタッフが抜けた影響もあるのでしょうけど、
スタッフが抜けていたんですか、それは知りませんでした。
いろいろ粗があったりクオリティに問題があったのも、やっぱりその影響があったのでしょうね。
でも、おっしゃるように個々のイベントやシナリオには魅力的な部分も多かったわけで、リメイクして欲しい作品ですね。
ただ、良いイベントも多かったけど、若林好きとしてはかませ犬っぽくされてしまった点だけは許しがたいですねw
オランダ勢が強いことを示したかったのでしょうが、いくらなんでも取られすぎでしょう。