『B.B. Oh,yes! Jonny!』は2000年にWIN用として、フェアリーテールから発売されました。
究極にお馬鹿な盗撮ゲーでしたね。
<概要>
商品紹介・・・
ジョニーは主人公を利用して彼の大好きなHな場面を主人公に収集させます。
ジョニーのお眼鏡にかなった女の子は5人!
自己の持つちょっと変わっている性的好奇心に対し悩んでいますが、主人公とジョニーに出会うことにより、性の喜びに目覚め、Hに対し心を解放することになります。
<感想>
ゲームとしては、『臭作』タイプのADVになります。
盗撮系の作品を全く経験していない人には説明が面倒なんだけど、そういう人はまず『臭作』をプレイしてくれと。
他方、『臭作』を知っている人には、その類似タイプであると言えば、何となく分ってもらえるのかなと。
具体的には「小ジョニー」を指定の場所に派遣し、調査、盗撮、盗聴を実行。
得られた情報を基にして、女性らに手を出すわけですね。
もっとも、『臭作』よりもシステムが無駄に複雑化されていますし、それでいながら、やり応えとか面白さも劣ります。
この辺は、昔のアイデス(F&C)が上手かったはずの部分なんですけどね。
エルフの同級生系のADVであるとか、あるいはコンソールで流行った恋愛SLGのシステムに対し、面白さのエッセンスだけを残しながらも簡易化し、ストーリーやキャラを楽しませることに目を向けさせたのが、アイデスだったと思います。
例えば、『同級生』に対する『同窓会』であるとか、『ときメモ』に対する『PIAキャロ』みたいな作品らですね。
恋愛ゲームはゲーム性の高い作品から次第にノベルゲーが中心になるのだけれど、ノベルゲーへの橋渡し役としての中間的な存在のアイデス作品の存在は、私は結構大きいと思います。
少なくともアイデス作品でも評判の良かった物は、上手く簡素化されていたように思うのですが、本作は、そうではなかったようですね。
ところで、盗撮系の作品は、どうしても盗撮後に陵辱ということで、ストーリーそのものが陵辱系のダークなものになりがちです。
本作が一番メスを入れてきたのは、実はこのストーリー部分でして。
盗撮等で得た情報で脅迫・陵辱するのではなく、ヒロインに性の喜びを気付かせるって方向性なのです。
しかも悪の秘密結社に改造されたアメリカンという設定のジョニーが、とにかくぶっ飛んでいるわけでして。
理解不能なジョークが絶えず出てくるのです。
つまり本作は、盗撮系の作品ではあるのだけれど、完全なるバカゲーなんですね。
ギャグに関しては、合わないと楽しめないおそれはありますが、ここまでイカれた作品もないだろうってことで、個性が抜群なことだけは間違いないでしょう。
<評価>
アイデス系の、しかもフェアリーテールの作品であるにもかかわらず、いまいちマイナーな気がする本作。
まぁでも仕方ないですかね。
アメリカンジョークで完全にイカれた内容で、盗撮ゲーですから。
興味を持つ人も、かなり限られてくるのかもしれません。
本作がストライクゾーンのど真ん中って人は、ほとんどいないだろうけれど、他にこんなゲームないよってことで個性だけは抜群なので、ちょっとエロゲに飽きてきたな、何か新鮮な作品をプレイしたいと思うならば、一見の価値はあると思いますね。
ランク:C(佳作)

Last Updated on 2025-01-27 by katan
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