パコマネ わたし、今日から名門野球部の性処理係になります…

2017

『パコマネ わたし、今日から名門野球部の性処理係になります…』は、2017年にWIN用として、Frillから発売されました。

安易な企画ものかと思われそうなタイトルですが、予想外の掘り出し物でした。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
野球の全国大会への出場経験もある地元の名門校、箱峰学院。
1年生の伊波咲は、たまたま観戦した試合で興味を持ち、野球部のマネージャーになる。
面倒見がよく親切な先輩マネージャーの栗宮希実や爽やかな野球部員達。
これからはじまるチームメイトとの青春の日々を期待し、胸を躍らせる咲だったが…
『部員が万全の状態でいられるように何でもケアするのが、マネージャーよ』
そこに待ち受けていたのは、汗と肉欲の伝統だった。
汗臭い部員達を労わるため、当たり前に行われる性処理係としての毎日。
ところ構わず行われる性奉仕は、処女だった少女に忠誠と快楽を植えつける。
歪んだ伝統に翻弄されながら、やがて咲は、心と身体、すべてを部員達に捧げていく…

<感想>

タイトルがタイトルですからね、たぶんほとんどの人が、いわゆる抜きゲーを想像すると思います。
実際、主人公は部員たちと様々なHをしますし、エロの比重が高い作品であることは間違いありません。

しかし本作は、単なる抜きゲーでもないわけでして。
本作は野球部が舞台となっているのだけれど、その野球の大会の描写もきちんとなされているのです。
もちろん、大会を勝ち進む中で、野球部員たちは様々な問題を抱えることになります。
そして主人公は、その様々な問題を抱えている部員たちに対し、身体を使って解決していくことになるのです。
つまり本作は、素人だった主人公が、身体をはって野球部の女神へと成長していく成長物語でもあり、かつ、そのストーリーとエロとが連動しているのです。

しかもテキストや展開がテンポ良く進むうえに、大会も勝ち上がっていくことから、なんかよく分らんうちに次第に盛り上がっていき、元々エロ目的でプレイしていたはずが、終わってみれば爽やかな気持ちで感動するという作品でして。
作品内で製作陣のやりたかったことが明確に伝わってくるというか、芯の通った作品でしたね。

まぁ、粗探しのように細かい点を見れば、そんなの現実にはないだろとかって点もあるでしょうし、エロだけを求める人には要らん展開もあるのでしょうが、そういう細かいところが全く気にならないくらいに、作品の持つ勢いやエネルギーで、一気に持っていたような作品でした。

<バルーンウィンドウ>

本作では、バルーンウィンドウモードがとられています。
フリルの作品では、数作前から用いられている表示方法ですね。

これ、一見すると吹き出し表示のようにも見えるのですが、最初に使われ出した頃は、単に右から順に表示されるだけであり、話しているキャラと離れていたりして、プラスどころかマイナスに作用しかねない、中途半端なシステムでした。
これだったら普通のテキスト欄の方が、よっぽどマシだよと思ったくらいですしね。

しかしながら、製作陣も使い慣れてきたんでしょうかね。
本作においては、表示順も多少工夫されていましたし、最初に話すキャラを右に配置するなど、グラフィックも含めてかなり配慮されるようになっていました。
これならば、普通のテキスト欄よりもプラスに作用します。
ようやくこのシステムが有効に活用できるようになり、フリルの武器となりうる段階に至ったように思いました。

<総合>

これは掘り出し物でしたね。
確かに、低価格ゆえに小粒ではありますし、ボリューム等も価格相当の作品ではあります。
しかしながら本作は、ストーリーとエロとを連動させてエロゲらしさを十分に有しつつ、さらに明確なコンセプトのもと、勢いで一気に楽しませてくれた作品であり、素直に楽しいと思える作品でした。
そのため、総合でも良作とします。

ランク:B-(良作)


DL版

Last Updated on 2024-08-14 by katan

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