『ねじ式』は1989年にPC98用として、Zeit(ツァイト)から発売されました。
つげ義春さんの漫画をゲーム化した作品で、「名作浪漫文庫」シリーズの第1弾になります。
<感想>
昔、『究極超人あ~る』というギャグ漫画があり、凄く好きでした。
今でも持っている80年代の漫画は数えるほどしかありませんので、それくらい好きってことですね。
その作中には時折パロディネタもあり、何のネタか分かったのもありますし、分からなくても笑えたってのもありました。
ただ、全く意味が分からず笑えもしなかったシーンの筆頭に、「医者はどこだ」ってのがあったのです。
答えが分かったのは、それから少し経ってからでした。
つまり、つげ義春さんが68年に描いた漫画に『ねじ式』というのがあって、それをパロったわけですね。
とても有名で後世にも影響を及ぼした漫画ですので、単に当時の私が知らなかっただけなのです。
さて、本作は「名作浪漫文庫」と題されたシリーズの第1弾で、漫画の「ねじ式」をゲーム化したものでした。
もっとも、一応は漫画のゲーム化となっていますが、そのまま移植したのではなく、内容的にはゲーム独自のものでした。
そうなるとクオリティはどうなのって心配もあるでしょうが、制作にはつげ義春さん自身も加わっていたとのことですので、全く心配することなく、つげ義春さんの世界観を存分に堪能することができました。
まぁ、原作は映画化もされていますし、至るところで語られている作品ですからね。
詳しくは専門の方に任せるとしましょう。
端的に言えば、独特の世界観や空気感が抜群で、熱狂的なファンを生みやすいタイプの作品となるかと思います。
ゲームジャンルとしてはコマンド選択式のADVで、ゲームデザイン的には、わりと普通だったかと思います。
グラフィックは、当時は気にならなかったのですが、今振り返ると、枠の中に枠があるような構造で、少し画像が小さかったかもしれませんね。
それと付属品が豪華で、持っていると優越感に浸れましたので、ファンなら満足度は高まると思います。
<評価>
総合的には、こういうのは難しいですね。
原作は、漫画としては文句なしに名作なのでしょう。
ただそれをゲーム化して、ゲームとしてのメリットを作り出せたかとなると、ちょっと物足りないのかなとも思うわけでして。
そのため、トータルでは良作としておきたいと思います。
私個人の評価はそんな感じですが、いずれにしても代替のきくタイプのゲームではないですからね。
どちらかというと、原作が好きな人のためのコレクターズアイテム的な作品とも言えるでしょう。
刺さる人はかなり刺さる可能性もある作品ですので、プレイする機会があればぜひともやってみてもらいたいものですね。
Last Updated on 2025-05-01 by katan



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