『恋愛弱者な幼馴染少女と恋愛強者な彼女』は2024年にWIN用として、Waffleから発売されました。
幼馴染と彼女との三角関係を扱った作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
瀬良不岐と加藤愛は、小さい頃からの幼馴染であり、窓を通じて互いの自室へ行き来するほどの親しい仲だった。
不岐が大学生となり、美しい彼女・相川星良が出来た今も、それは変わっていない。
心と体が十分に成長し、異性として秘かに意識し合いながらも、不岐は年上という立場と体裁から、愛はその初心さと臆病さから、二人の関係は男女のものには発展してこなかった。
特に、愛は、不岐のことをずっと想ってきたが、生来の奥手のせいで、何もアピール出来ず仕舞いだった。
不岐が大学生になって、ついに彼女が出来てしまい、諦めつつあった。
しかし、不岐は、アパートから自宅に帰宅して、愛の着替えを偶然目撃したことを切っ掛けに、愛は、親友のセックスを偶然目撃してしまったことを切っ掛けに、二人の関係は、『年の差の幼馴染』という健全で停滞した枠から、徐々に外れ始める。
恋愛強者の星良は、愛する不岐の心を自分の元に引き止めるべく、不岐にアピールし、泥棒猫の愛を牽制し始める。
<感想>
シナリオを手掛ける間崎さんの作品は、丁寧な心理描写に定評があり、それは本作でも同様です。
そのため、過去作が好きな人は本作も楽しめる可能性は高いでしょう。
ストーリーはよくあるような三角関係ものを、間崎さんテイストで仕上げたらこうなったという感じですので、ライターのファンであればあるほど、本作も好きになれるように思います。
他方で、ストーリー自体に特に目新しい部分はないことから、ライターのファンではなく、何か目新しさを求めてプレイしたという人だと、少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
個人的には、過去作については、良いところはあるけれど、その構成に疑問を抱き、イマイチ楽しみ切れないところもありました。
しかし本作では、その過去作にあった不満点がなくなっておりますので、過去作よりもストレスなくプレイできたように思います。
そういう意味では、このライターの作品の入門作としても良いかもしれませんね。
それから、普段、こういうことで不満をいうことは少ないのですが、テキストの文字が読みにくいです。
何を考えて、あんな文字にしたものやら。。。
もう少しユーザーの目のことも気にかけてもらえると助かります。
<評価>
総合では佳作とします。
過去作よりもストーリーに入っていきやすいということで、その点は良かったと思います。
ただ、本作のライターの持ち味を考えると、今回のようなミドルプライスの作品では、フルプライス作品の時と比べると、どうしても薄くなりがちなのでしょう。
まぁ、ミドルプライスの時点である程度は予想できましたが、予想通りということですね。
ランク:C-(佳作)

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