ムーンクレイドル

1995

『ムーンクレイドル』は1995年に3DO用として、パックインソフトから発売されました。

パックインソフトは3DO用に実写ADVを3本作っていまして、本作はその3本目になりますね。

<感想>

パックインソフトの実写系ADVは、1本目が『山村美紗サスペンス京都鞍馬山荘殺人事件』で、2本目が『西村京太郎サスペンス悪逆の季節』でしたので、共に純粋なミステリーADVでした。

本作も行方不明の女性の捜索ということで、基本的にはミステリー物になるのでしょう。
でも、当時勢いのあった飯田譲治さんが脚本ということで、前2作とは毛色の異なった雰囲気となっています。

とは言うものの、ストーリーはハッキリ言って覚えていません。
面白くなかったのは確かなんですけどね。
システムも実写ムービーを多用しているものの、基本的にはコマンド選択式のADVと変わりありません。
実写ムービーも前年ならインパクトもありましたが、3作目ともなるとそれもなくなります。
いや、そもそも完全に実写ムービーだけで進行するインタラクティブムービーであれば、まだ新鮮味もあったのでしょう。
そうではなく、2D画面と実写ムービーを中途半端に混ぜているため、双方の悪い面ばかり目立ってしまったように思います。

つまり、話が面白くないだけの、特徴の無いADVなんですよね。
まぁ、そんなゲームは取り上げる必要もないのでしょうが、皮肉なことに本作はサターンに移植されています。
何でよりによってこれが移植されたのか。
『悪逆の季節』あたりが移植されていたら、或いは実写ゲーに対する世間の評判ももっと良くなっていたでしょう。
メジャーな機種で発売される実写物に限ってろくでもないものが多く、それが実写物に対する不信感を更に増長させているんですよね。
今更悔やんでも仕方ないのでしょうが、その点だけは非常に残念に思ったものです。

ランク:E(駄作)


Last Updated on 2024-10-26 by katan

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