『L-ZONE』は1992年にMAC用として、シナジー幾何学から発売されました。
ジャンルはインタラクティブムービー系のADV。
内容的にはSFものになりますね。
<感想>
CGを駆使したこの手のジャンルで、国内におけるパイオニア的地位にあった庄野晴彦さん。
本作は、その庄野晴彦さんが手がけた作品で、91年の『Alice』に次ぐ作品になります。
綺麗なCGというもの自体が非常に珍しかった時代。
この分野は、とにかくMACの独壇場と言えましたね。
ゲームはL-ZONEというドーム状の都市の内部を散策するもので、一応目的はあったはずですが…何だったかな?
まぁ、細かいところはともかく、その都市の内部で近未来的な機械をいろいろいじることを楽しむ、そういうゲームでした。
今となっては非常に単純なのでしょうが、グラフィックを見ているだけでも満足できる作品でしたし、そこに描かれている物を自分でいじれるってだけで、非常に楽しく感じられたものです。
こうしたバーチャルリアリティは、当時の家庭用ゲーム機のゲームでは味わうことができないもので、それ故にとても新鮮な感覚でプレイできたのです。
評価
総合では良作とします。
ストーリーやゲーム性が高いわけではないので良作としましたが、もっと新鮮さを高くみて名作としても良かったかもですね。
ただ、それでも『Alice』や『ガジェット』よりは、どうしても影が薄くなってしまいますけどね。
MYST系のADVとかは、遊びだすと面白いのですが、難しい謎解きは肩が凝るというか、疲れるわけでして。
たまにこういうまったり世界観を楽しめるって作品も、良いように思いますね。
国産マルチメディアソフトの先駆けとなった『Alice』に、世界中で高い評価を受けた『ガジェット』。
その間の作品で影が薄くなりがちですが、一連の進化の変遷には欠かすことのできない作品でしたね。
ランク:B(良作)
Mac漢字Talk7以降 CDソフトL-ZONE
Last Updated on 2024-04-18 by katan
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