『カナデエスケイプ ~魔法少女かなでと淫魔の教会~』は2024年にWIN用として、tozicode.comから発売されました。
エロマンガ+ローグライトということで、非常に珍しいタイプの作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
紹介・・・
「カナデエスケイプ」はエロマンガとローグライトを組み合わせた全く新しいエロゲーです。
ゲームにおける全ての展開は漫画として表現され、あなたが辿った道筋はそのまま、後から読み返すことのできる漫画として残ります。
本作の操作は全てマウス操作で進行し、全てが片手操作で完結します。
漫画を読み進めていく中で現れるいくつもの選択肢を選んでいくことで、ゲームは進行していきます。
時にはプレイヤーが選択できず確率で分岐する選択肢も現れますが、そんな時にはリソースである「ソウル」を消費して、運命に介入しましょう。
でも気をつけて! 簡単に脱出できるほどこの迷宮は甘くありません。
◆ どのパラメータを優先して強化するか?
◆ 今の所持品とシナジーを発揮するのはどのアイテムか?
◆ ダンジョンのどのルートを進むのか?
◆ どこでソウルを消費して運命に介入するか?
◆ 敵と戦うか、それとも逃げるか?
魔法少女の奏ちゃんが淫魔達の牛耳る迷宮から脱出できるかどうかは、あなたの判断と選択次第。
レリックやポーションを集めながら、モンスターを倒して、迷宮の奥深くへと進んでいきましょう。
<感想>
ローグライクRPGはよく聞くけれど、ローグライトってなんぞやと思ったのは私だけでしょうか。
ローグライク系の作品は昔はそれなりにプレイしたように思うのですが、近年はもう何年もプレイしていないように思います。
どうやら私がプレイしなくなっていった後に、厳密にはローグライクと言えるか微妙なものも含めた緩い概念として、ローグライトって言葉が使われだしたようですね。
本作は、ノベルゲームになるのですが、ノベルゲーも大きく分けて、読み進めることを主目的とした小説タイプと、ゲームブックタイプの2つに分類されます。
昔は後者のゲームブックタイプも多かったのですが、WIN以降は前者がほとんどという状態になっています。
本作はゲームブックタイプであり、今は珍しくなったタイプといえるでしょう。
本作の特殊なところとして、まずはその表示方法であり、漫画を読むような感覚で進めていくことになります。
途中では選択肢が登場し、選んだ内容でその後の展開もかわっていきます。
また、途中で敵と遭遇すると、戦闘モードに突入します。
戦闘もあって、主人公の成長もありますので、人によってはRPGと分類する人もいるでしょうし、それも決して間違っているとは思いません。
ただ、どんどん戦闘をして育成をしてというタイプの作品ではないので、RPG好きとADV好きのどちらのユーザーが楽しめそうかとなると、やはりADV好き、特にゲームブックタイプのノベルゲーが好きな方が、本作を楽しめる可能性が高いように思います。
そういう点も考慮して、本作はノベルゲーと考えた方が良いように思います。
ワンプレイにかかる時間も短いですし、ローグライトらしく、プレイ時間は飽きるまでといった作品になります。
<評価>
総合でも良作といえるでしょう。
大作とか名作というタイプではないのでしょうが、他と被らない作品ですので、ほとんどの人が、新鮮な気持ちでプレイすることができるでしょう。
重厚長大な作品も良いですが、たまにはこういう小粒でも独自性の高い作品がプレイしたくなりますし、気軽に楽しめる作品としては良質な作品だと思いますね。
ランク:B-(良作)
Last Updated on 2025-04-27 by katan
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