母娘乱館

2012

『母娘乱館』は2012年にWIN用として、アリスソフトから発売されました。

簡単に言ってしまえば、寝取られの攻防を描いた作品となるのでしょうか。

<概要>

人里離れた山奥で、ひっそりと暮らす神代家。
あなたは、ここの使用人となって、屋敷で暮らす美しい住人たちのお世話をすることになります。

実の母のように可愛がってくれる夫人。姉として溺愛する長女。妹のように慕ってくる次女。
皆が、あなたのことを慕ってくれますが、彼女たちを狙う輩も存在します。
あなたは彼女たちと絆を深めながら、敵の魔の手から守り抜かなくてはいけません。
もし、敵の毒牙にかかると、愛する女性が奪われてしまうことに……!
果たして、美しい三人の母娘は、誰と結ばれることになるのでしょうか……?

<感想>

公式でエロADVと書かれていますが、単純に言ってしまえば抜きゲーになるのでしょう。

3人のヒロインがいて、妊娠させることができればエンディングを迎えます。
もっともヒロインを狙うのは主人公だけではなく、主人公以外にもヒロインを狙っているキャラが複数います。
そのキャラたちによってヒロインが妊娠させられてしまうこともあるので、プレイヤーとしてはヒロインが寝取られることを防止しつつ、先に妊娠させることが目的となります。

寝取られシーンは飛ばすことも出来るのですが、内容が内容ですからね。
心底寝取られが駄目って人は、そもそも本作の楽しさも理解しにくいでしょうから、購入自体スルーした方が賢明かと思います。
また基本的には孕ませが好きな人向けであり、孕ませをベースにしつつ、寝取られが好きなら更に楽しめる作品と言えるのでしょう。
まぁ後述するシステムとの関係で、寝取られというよりも実は寝取らせ好きの方が向いているように思いますけれど。

シナリオは段階も踏んでいますしエロも十分に濃いと思うのですが、もう1つ何か突き抜けたようなものがないわけで、そこが今のアリスの強さでもあり弱さでもあるのでしょうね。
まぁいかにも「今の」アリスっぽい、エロ重視作品って感じでしょうか。

<ゲームデザイン>

基本はノベル系のADVなのでしょうが、1日が幾つかに分かれていまして、マップ上から移動先を選びます。
受精ゲージがあり、これが満タンになれば妊娠します。
当然プレイヤーが満タンにさせればハッピーENDで、他のキャラが満タンにさせればバッドEMDとなります。

他にもヒロインには貞操ガードがあり、これで敵の侵入を防ぐのですが、突破されると受精ゲージが増えてしまいます。
これらが数値化され視覚化されることで、進行度が分かるようになっています。

進行度や寝取られの攻防を数値化・視覚化することで、ゲーム性の上昇の効果も生じていますし、この辺はアリスらしい作品と言えるのでしょう。
狙ったヒロインをクリアするだけなら難しくないのですが、ハーレムルートを狙おうとすると結構難しくなるわけでして。
やり応えのあるゲームを好む人にも適しているのでしょう。

私は単に読むだけに終わらせまいとするアリスの姿勢は好きなのですが、本作に限って言うならば、ゲームとして格別に面白くなっているわけでもないんですよね。
逆にゲーム部分が邪魔と考える人もいるだろうなということで、工夫はしているし客観的には凝っているのだけれど、必ずしもそれが面白さに直結していない、
これまた今のアリスらしい作品なのかなと。

<評価>

MIN-NARAKENさんの絵が綺麗なことは言うまでもなく、シナリオも段階を踏んで楽しませてくれますし、システムもシナリオに合わせて趣向を凝らしていますし、客観的には良くできているのでしょう。
属性が全く合わないのに買ってしまったような論外な人を除けば、おそらく誰がやっても楽しめるように思います。

他方で、ここだけは他所に負けないとか、他所の作品にはないというような、突き抜けた何かもないわけでして。
良作ではあるのだけれど、それ以上にもならないような、良くも悪くも今のアリスらしいような作品でした。

ランク:B-(良作)


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Last Updated on 2024-11-29 by katan

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