『LUA』は1993年にPC98用として、インターハートから発売されました。
2画面スクロールが特徴のレズゲーでした。
<概要>
ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
設定としては、西暦3400年代の未来で惑星間の侵略があるとか、主人公のルアは鉱物資源採掘工場で巡回警備員の仕事をしているとか、いろいろあるのですが、あんまり関係ないです。
重要なのは、主人公が女性でレズで、出てきた女の子と関係を持ちまくるということですね。
<感想>
PC98時代までは、レズゲーが定番ジャンルでもありました。
本作もまた、その中の1本になります。
少し余談になりますが、男性主人公の場合に、目の前に美少女がいたとします。
とりあえず美少女とHがしたい→ナンパゲー
美少女と恋人になりたい(心のつながりを重視するので、極論を言えばHは不要)→恋愛ゲー
・・・というようなことになるかと思います。
それと同じで、女性主人公の場合、以下のようになるのでしょう。
とりあえずHがしたい→レズゲー
心のつながり重視→百合ゲー
何で定番ジャンルだったレズゲーが、現在は減ったのかなと思いましたが、ナンパゲーが減って恋愛ゲーが増えたように、エロだけよりも心情面を重視するようになったと考えれば、レズゲーが減って百合ゲーが増えていったというのも、分かるような気がします。
まぁ、その辺の話は本作とは関係ないのですが、とにかく本作はレズゲーであるということです。
他のレズゲーと異なるところがあるとすれば、まずは2画面スクロールの美麗CGが挙げられるでしょうか。
いつ頃から流行り出したのかは忘れましたが、一時期、画面をスクロールさせる必要がある、大きなサイズのCGを用いた作品が増えた時期がありました。
等身大スクロール(8画面スクロール)とかなると、もはや何が何だか分からんといったところもあるのですが、本作のような2画面スクロールくらいであれば、一画面内である程度描写しつつ、迫力も伝えることができるので、効果はあると思います。
正直なところ、私はあまり、こういう画面スクロールが好きではありませんでした。
しかし、一時期作品数が増えていったのも確かですから、2画面スクロールや3画面スクロールという、画面スクロールの作品が好きという人も、それなりにいたのでしょうね。
この辺は好みの問題ですので、意見はいろいろあると思います。
本作の特徴としては、他には文章の縦書きが挙げられます。
これも、究極的には好みの問題でしょうね。
本作で縦書きにする必要性は特に感じられませんが、必要性とか関係なしに、縦書きが好きだと言われてしまえばそれまでですから。
また、本作は、結構コマンドが多いです。
私は無駄に面倒なシステムは苦手なのですが、この辺もやり応えのある作品の方が好きであれば、プラス材料になるのでしょう。
<評価>
美麗なCGによるレズという魅力もありますが、面倒な点もあることから、総合では佳作としておきます。
もっとも、上記のように、本作は特徴のハッキリした作品でもありまして。
その特徴については、個人的にはあまり意義を見出せなかったのですが、それら要素がプラスになるという人も当然いるでしょうから、ツボにはまれば十分に楽しめる作品だったと思いますね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-09-21 by katan
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