乙女とふれあう、ひとつ屋根の下

2022

『乙女とふれあう、ひとつ屋根の下』は2022年にWIN用として、
ensemble SWEETから発売されました。
女装ゲーということで注目した作品でした。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・乙女同士の恋愛を繊細に描写することで人気を集めながらも、メディアに一切露出がない謎多き百合小説家、五百雀つむぎ。
その正体は、久瀬尚文という男性だった。
しかし、そんな彼も現在スランプの真っ只中。
ある出来事が切っ掛けで、1年近く執筆がストップしている状態だった。
煮詰まった時のとっておきの打開策である『女装』を試みるも、成果はなし。
そんなとき、尚文の姉で、担当編集でもある諒香から、作品作りのインスピレーションを得るための手段として、「女子寮の管理人をする気はないか」と提案される。
ある名門女学園の学生寮が、急な改築工事をすることになったため、仮設寮の寮母を探しているという。
反論むなしく『寮母』として、住み込みで働くことになってしまった尚文。
彼――もとい彼女は、文森菜桜という女性として、3人の女学生とひとつ屋根の下で生活することに。

<感想>

一時期のブームは過ぎ去ったものの、定期的にプレイしたくなる女装ゲー。
本作の主人公は学生ではなく、寮母というポジションであることから、ちょっと違った感覚で楽しめるかもということで気になった作品でした。

まず良い点としては、近年のノベルゲーは複数ライター作品が多いところ、本作は一人で書いていますので、統一的な雰囲気で楽しめます。
安定して楽しめるというのが、本作の魅力となるでしょうね。

他方、主人公が寮母という設定のため、舞台が限られてしまいがちです。
そのため、ストーリーの広がりが少し欠けていたように思います。
もちろんこういう設定でも面白くできるはずですから、単純にその域に達していなかったというだけなのでしょうけれどね。

<評価>

総合では佳作といえるでしょう。

大きな長所や短所がないことから、私の感想としては、あまり書くことがないタイプの作品ではあります。
もっとも、女装ゲーとしての魅力はきちんと含まれていますし、これといって気になるところもない作品であることから、減点法であれば高得点になりうるでしょうし、少なくともこの手のジャンルが好きであれば、楽しめる確率は高いのではないでしょうか。

ランク:C-(佳作)


Last Updated on 2024-04-20 by katan

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