『雷の戦士ライディ2』は1995年にPC-98用として、ZyXから発売されました。
魅力的な女戦士ライディの、シリーズ第2段。
この作品で作品としての魅力が一段と増していきましたね。
<概要>
ゲームジャンルはRPGになります。
本作は、3D視点タイプのRPGでした。
このタイプのRPGは、家庭用ゲーム機では少数派でしたが、当時のアダルトゲームのRPGでは、比較的多数派の形式だったかと思います。
あらすじ・・・
私の名はライディ。
この広大な大陸「エルス」を旅している流れの戦士
何故、旅をしているのか……それは……。
一つは武者修行。もう一つは人捜し。
そして最後の「力」の秘密を知る為。
私の力……それは雷を自在に操る事の出来る力のこと。
何故、私が雷を自在に操れるのか……。
それを知る事が自分を知る事になると思ったから、私は旅を始めた……。
だけど……なかなか、この力の秘密に関係する事柄は見つからない。
ただ、魔法とはちょっと異なる事が判ったぐらいで、他には判らないまま……。
「それはそうとして……」
「いいかげん街に着かないと……日干しになっちゃうわ」
「……あっ!?」
「たっ……助かったぁ……」
あれが砂漠の中のオアシスの街「レイク・ブルー」ね。
「これで……水にありつけるわ」
<感想>
windows以降にアダルトゲームを始めた人には、ZyXというと『淫内感染』シリーズのイメージが強いかもしれません。
私自身も、今ではそういうイメージかなと思います。
しかし、PC98時代の代表作となると、やっぱりこのシリーズなんだと思います。
このシリーズの最大の特徴は、主人公が女性であること。
女戦士ってのは独特の色気があって、属性として好きな人も結構いるかと思います。
アダルトゲームだけあって、勝っても負けても美味しい展開がありますしね。
女性が主人公のRPGは、最近でこそ一般ゲーでも増えていますが、アダルトゲームの方が先に増えていったのも、当然といえば当然なのでしょう。
こういうコンセプトのゲームは絶対に需要があると思うのですが、その願望を満たしてくれたゲームのはしりが、このシリーズだったわけですね。
さて、題名にあるように本作はシリーズ2作目です。
基本的に、私は続編はそんなに評価しない方かと思います。
RPGやSLGの場合、大抵は初代に魅力が詰まっていますからね。
ただ、このシリーズの場合、初代は、良くも悪くも「女戦士が脱ぐ」ということだけに焦点があった気がします。
2作目である本作になって、ライディシリーズの世界観が充実したものになったと、私にはそういう風に思えるわけでして。
だから、ライディを語るには、ぜひとも本作をやって欲しいのです。
<評価>
ライディシリーズは根強いファンもいますし、シリーズとしては十分な魅力をもっています。
ただ、本作だけの強烈な長所というのがあまりないので、総合では良作とします。
ちなみに、リメイク版ではグラフィックが変わっています。
今風の萌え絵になってしまったわけで、若い人にはこの絵の方がうけるのかもしれませんが、「強気な女剣士」という観点からは、絶対にオリジナルの方が雰囲気があったと思います。
そもそもオリジナルのライディにひかれてプレイしたようなものなので、私は断然オリジナルの方が好みです。
時代の流れを考えれば仕方ないのかもしれませんが、できれば代えて欲しくなかったですね。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2024-05-18 by katan
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