『ONE2 ~永遠の約束~』は2002年にWIN用として、BaseSonから発売されました。
いろんな意味で話題になった作品ですね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
俺、貴島和宏は夏休みの終わりに単身赴任中の父親の元に引っ越してきた。
訪れたことのない町、名前も知らなかった学校、誰ひとりとして知り合いのいないクラス。
俺はそこで新しい生活を始める。
初めてのことばかりーーだけど、ありふれたどこにでもある学校生活の中で、俺は思いもしなかったことを経験することになる。
ーー人を好きになり、そしてその相手を失うことを。
<感想>
この作品が発表されたとき、大きな反響を生みました。
その大半は批判的なものだったと思いますが・・・
というのも、そもそも、このBaseSonというのは、タクティクスの新ブランドなのですが、タクティクスの『ONE』を作ったメンバーは、とっくにタクティクスをやめており、Keyとして『Kanon』『AIR』を制作し、当時絶大な人気を有していたからです。
著作権がタクティクス側にあるとしても、別人が作るということで、まぁいろいろ言われても仕方ないのでしょう。
ところで、当時、そのような話題で、ネット上で毎日のように盛り上がっていた一方で、私は当時の騒ぎにはほとんど興味がありませんでした。
その理由は単純で、同様の経験を既にしていたからです。
一番良い例が、シーズウェアの「EVE」シリーズですね。
95年に発売された『EVE バーストエラー』は、剣乃ゆきひろ氏の代表作として今でも語り継がれる名作です。
しかしその剣乃氏も、96年にはエルフに移り、アダルトゲームの金字塔である『YU-NO』を制作しています。
だから1作目しか関与しておらず、既にシーズウェアにも在籍していないのですが、98年にサターンでEVEの新作が発売され、その後もEVEシリーズが発売され続けました。
私も何作かプレイしたのですが、やっぱり別人が作るだけあって、どれも別物ですし、内容も雲泥の差なんですよね。
表面上は似せて作っているのですが、本質的な部分で異なるのです。
本作をプレイしたのは大分後になって、それも安かったからとの気まぐれで手を出したのですが、テーマは似ているようでもあり、つまりは表面的には似ているのですが、細かく見ればテーマ自体も異なっているようで、やっぱり本質的なところから異なるのです。
まぁ、そういう意味では、予想通りではあったのでしょう。
また話がそれてしまいますが、『EVE ロストワン』が発売される当時、まだネットが全然普及していない時期でもあり、私も通信関係はなにもなかった時期でした。
しかし本作が発売される当時は、PCもネットも普及し、2chとかも全盛期でした。
そのネット環境の違いが大きいのか、それとも鍵信者に過剰に反応する人が多かったのか。
まぁ、そもそも葉鍵信者なんてのも、今も現役なら古参になるかもですが、当時は大半はエロゲを始めたばかりのニワカですからね。
神聖視しすぎて過剰に騒いだ感は否めませんが、もちろんその両方ってのもあるでしょうね。
いずれにしろ、なんか今更なのに、異常に騒がれていたなという印象でしたね。
<評価>
総合では凡作としておきます。
ONEという名前がついていたため、どうしても前作と比較してしまい、評価が辛くなるという話は良く聞きます。
他方で、ストーリーはつながっていないですし、テーマも異なるわけで、全然別物なんだと割り切ることができれば、結構楽しめるという話も良く聞きます。
EVEと違って、つながっていないので、個人的には後者寄りになるでしょうか。
ただ、まぁ、それはそれで、何でONEの名を付けたし・・・とはなるので、それを含めての凡作ということになります。
そのため、あまり細かいことを気にしない人であれば、同系統の他作品の一つとして、それなりに楽しめるのではないでしょうか。
Last Updated on 2025-04-27 by katan
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