『Lost Passage』は 2002年にWIN用として、DEEPBLUEから発売されました。
日本史の薀蓄が好きな人にはたまらない作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
古都・京都。
現代社会から失われつつある日本情緒を色濃く残すその街へ、主人公・三崎彰は教育実習のため久方振りの帰郷を果たす。
幼なじみで月読神宮の当主・宇佐観月。おとなしく内向的な従妹の山吹沙雪。
元担任でつかの間の恋人でもあった綾小路育美。独特の空気を持つ留学生、エリナ・レミンカイネン。
頑張り屋の同期・実習生の夏越理乃。不遇の巫女藤森めぐみ。
いくつかの再会といくつかの出会いを経て、物語は静かに、そして大きく動き始める……
<総論>
本作はDEEPBLUEから発売された作品なのですが、本作に関してはDEEPBLUEというよりも、旧エーテルブランドのメンバーである原画のきみづか葵さんや、シナリオの御子石勇太さんらの、移籍後初作品といった印象が強いでしょうか。
エーテルブランドから発売された『CAMPUS』も、そして本作にしても、どちらも結構人気があったし、CSにも移籍されて知名度も勢いもあったと思うのですが、その後の作品が発売されなかったですね。
当時の状況は覚えていないのだけれど、何かあったんですかね。
もし同じ水準の作品をコンスタントに発売し続けていれば、ファンも増えて大きくなっていたと思うのですけれど・・・
<感想>
さて、肝心の中身なのですが、きみづか葵さんの絵は綺麗で良かったです。
問題はシナリオなのですが、これは何を求めるのかでも印象が変わってくるように思います。
本作が出た頃、個人的には薀蓄がマイブームでもありました。
小説の中には薀蓄が一杯出てくるものもありますが、そういう本も好んで読んでいた記憶があります。
もちろん私だけでなく、他にも薀蓄の多い小説が好きな人もいるでしょう。
そういう人であるならば、本作を楽しめる可能性は大きいです。
というのも、本作には日本史の薀蓄が一杯出てくるのです。
むしろ、これ、エロゲを作りたいのではなくて、日本史ネタを書きたいだけだろって思えるくらいでして。
つまり本作は、可愛い美少女らを愛でながら、日本史ネタを堪能する作品なんですね。
そう聞かされて、何か面白そうって思えるならば、たぶん楽しめる作品です。
他方で、日本史ネタが嫌いな人もいるでしょう。
本作を教育実習を扱った恋愛ゲーとして、キャラゲーのような感覚でプレイしようとした人もいるでしょう。
そうなると、薀蓄が邪魔に見えてしまいかねません。
もちろん、薀蓄がストーリーに密接不可分な関係にあるならば、そこは大きなプラス要素になるのでしょうが、あんまり関係なさそうですからね。
だから恋愛ゲー目当ての人にとっては、余計な要素にしかならないのです。
<評価>
というわけで、個人的にはわりと好きな作品でもあったので、当時の主観値だけでいえば良作でも構わないのですが、作品として完成度が高いとは思わないし、内容が内容だけに、どうしても人を選んでしまうでしょう。
そのため、総合では佳作とします。
もし今からプレイを検討するのであれば、本作がどういう作品なのかは事前に知っておいた方が良いでしょうね。
おそらく本作を楽しめるか否かは、事前に簡単に判断できるでしょうから。
Last Updated on 2025-04-26 by katan


