ハミダシクリエイティブ

『ハミダシクリエイティブ』は２０２０年にＷＩＮ用として、まどそふとから発売されました。

今の時代らしさを感じられる作品でしたね。

＜概要＞

ゲームジャンルはノベル系ＡＤＶになります。

あらすじ・・・
季節が足踏みする、6月の末。
自他共に認める陰キャ、和泉智宏は、今日も教室の片隅で、平穏な一日を過ごしていく……はずだった。
「当選おめでとー！とりま次の生徒会長は和泉クンにけってー！」
学園側の思いつきで行われた、生徒会長くじ引き。
智宏は、なんと豪運で当たりくじを引いてしまう！
突然スポットライトを浴びた智宏を、陽キャも陰キャも噂しだす始末。
引くに引けない智宏は、顧問を頼り仲間集めを開始。
しかし、顧問が挙げてきた役員候補は、同級生の華乃から後輩のあすみ、果ては妹の妃愛に至るまで、そもそも学園に来ていない！？
混乱する中、音信不通だった前会長の詩桜（しお）まで現れて……！
――運命か、必然か。
前代未聞・空前絶後、「くじ引き生徒会長」の戦いが、今、始まる……！

＜感想＞

まどそふとの作品は初めてになります。
特に興味を持った部分もなかったのですが、ここの作品は未プレイだよなと思ったことから、プレイしてみた作品でした。

さて、今のエロゲの大半は恋愛ゲームなのですが、いつの時代か分からないような作品や、今らしさを感じられない作品が多数あり、もっと今風の要素を取り入れるべきだと、私はこれまでにも何度かその点を指摘してきたと思います。
本作は、そういう意味では、様々なネタに、今らしさが混ざっているわけでして。
プレイしていて、あぁ～令和時代のエロゲだなと、時代の変化をしみじみと感じてしまいました。
今風というのは、難しいものでもあり、逆に１０年くらい経つと、ユーザーから古臭いと言われがちです。
風化しやすいということですね。
でも個人的には、今風な作品があって良いと思いますし、本作のような作品は歓迎します。

かように良い点もあるのですが、問題は主人公ですね。
この主人公、かなり癖の強いキャラです。
ヒロインが可愛ければ全然問題ないという人であれば良いのですが、プレイヤーと一番接する時間が長いのはヒロインではなく、主人公ですからね。
主人公の言動が気になりやすいタイプの人は、体験版で事前にチェックした方が良いかもしれません。

それ以外は普通の作品だとは思いますが、私はこの主人公の価値観に共感できなかったので、あまり楽しめなかったように思います。