幻燐の姫将軍

2001

『幻燐の姫将軍』は2001年にWIN用として、エウシュリーから発売されました。

エウシュリー初のSRPGでしたね。

<感想>

ゲームジャンルは、いわゆるシミュレーションRPGになります。
一応本作ならではのシステムもあり工夫はされていますが、SRPGとしては基本的に普通な作りと言えるでしょう。

しかし、オーソドックスなSRPGで、ゲームとして十分に遊べる内容を保持したアダルトゲームなんてのは、この当時は意外となかったんですよね。

もちろんPC98時代はRPGやSLGとかも一杯ありましたが、windowsの時代になって逆に激減しました。
それでもアリスは作り続けていましたが、アリスはちょっと変則的なのが多いですしね。
また、他のブランドではSRPGがあったとしても、ろくに遊べるものはなかったですし。

特に変わった点がなくても良いから、普通に遊べるオーソドックスなSRPGがやりたい。
ただし、アダルトゲームで。
そういうくくりで見たならば、本当にwindowsの時代になってからはないものです。
そのため、その条件を満たす本作は、非常にありがたい存在でしたね。

個人的な事情で言いますと、2001年にはCSでは『ティアリングサーガ』が発売されています。
『ティアリングサーガ』には期待したのですが、あまりに代わり映えがしなかったためにすぐに飽きてしまいました。
それで狂った予定の穴を埋めてくれたのが、この作品だったわけです。
システムに特別なところがないならば、エロがある分だけこっちの方がプレイ意欲が沸きますしね。
SRPGはキャラが多いので、攻略対象が多いのもプラスになりますし。
絵も主流の萌え路線ではないし、決して上手いとも言えないのですが、頭身高めな上に妙なエロさがあって好みでしたから。

<評価>

そういうわけで個人的にはかなり楽しんだ記憶はあるのですが、振り返ってみるとここが凄いからやってみてと言いたくなる特徴もないので、あくまで私の中で主観的にヒットしたということなのでしょう。
当時は楽しめたけれど、次の新しい良作が出ればプレイの必要性が減る、そんなタイプの作品でしょうから。
したがって、総合でも良作とします。

まぁおそらく大抵の人には続編の方が支持されると思うのですが、その続編は初代の続きになっているんですよね。
続編には初代のダイジェストがついてきますので、必ずしもプレイする必要性はないでしょう。
でも、きちんとプレイした方がキャラへの愛着とか、いろいろ感想も変わって来ますからね。
幻燐シリーズを本気で堪能したいなら、本作からやってみるべきとなるのでしょう。
そういう意味では、今でもプレイ価値のある作品と言えるでしょうね。
最近のエウシュリーはあまり合わなくなってきているのですが、この作品は本当に好きでしたし、プレイ中は今後のエウシュリーは要注目だと熱くなったものでした。

ランク:B-(良作)


Last Updated on 2025-02-20 by katan

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