Natural ~身も心も~

1998

『Natural ~身も心も~』は1998年にWIN用として、フェアリーテールから発売されました。

純愛と調教を扱った作品として話題になった作品でしたね。

<感想>

純愛と調教というと、一見相反するように思うかもしれません。
実際、それまでのアダルトゲームの多くは、調教物っていうと嫌がる子を無理やりにって感じでしたしね。

でも、自分を慕ってくれる子をエロエロな風に調教するってのも、十分にありえるわけですよね。
本作はそこに目をつけた作品でして、純愛調教物として非常に評判になった作品でした。

ゲームジャンルとしては、基本的にはノベル系のADVになります。
そこに調教パートが加わる感じですね。
純愛ということでプラトニックに進むのも良いでしょうが、大抵は調教にいっちゃうのかなと。

まぁ、ここは好みの問題でもありますけどね。
調教は嫌がるのを無理やり自分好みに変えていくから楽しいのであって、そうでなければ調教のし甲斐がないって考えもあるでしょう。
私は若干その傾向がありますし。
そういう人には純愛調教はいまいち物足りなく感じちゃうのですが、ハードな調教は嫌って人も多いでしょうしね。
こういう純愛調教物を待ってましたって人も多いでしょうし、実際にそういう人たちに支持されたってことなんでしょうね。

もっとも、それならそれで98時代にも幾つかあったようにも思うのですが、windows用ではなかった…のかな?
もちろん本作の作りこみがしっかりしていたのも大きいのですが、時代的な背景も後押ししていたようにも思いますね。

時代的な観点といえば、本作が発売されたのは98年です。
98年と言えばカクテルソフト名義ではあるものの、同じF&Cから『with you』も発売されています。
そちらにも超強力な妹キャラがおりました。

ゲームやアニメ全般で考えると、萌えが浸透し次第に萌えキャラのロリ化も進行していました。
ナデシコのルリルリが96年で東鳩のマルチが97年ですが、98年にはアニメの『カードキャプターさくら』も放送開始されましたしね。

そうした少しずつ萌えキャラのロリ化が進んでいっているという状況の下、本作に用意されたヒロインは妹キャラでボクっ子でした。
本作はじわじわと人気が上昇していったように思いますが、妹キャラを自分好みに調教するなんてのは、まさに時代が要求したゲームだったのかもしれませんね。

妹属性に何で目覚めるかは人ぞれぞれなのでしょうが、結構98年で目覚めたって人も多いんじゃないかなって、今にして思うんですよね。
まぁ、私はそれ以前に目覚めていたので、あまり世間の流れは意識していなかったのでよくわからないですけど。

乃絵美やさくらなんてのは、最強クラスの妹キャラだったわけで、そこで目覚めた人が妹キャラをアダルトゲームで調教したいと考えた場合、当然このゲームが目に入ってくるでしょうしね。
まぁ、人気は出るべくして出たってことなんでしょう。

<評価>

そういうわけで、いろいろ掘り返すと面白い作品ではあります。
純愛調教物を一気に浸透させた功労者的作品でもありますし。
そのため、本作を名作という人がいても何ら不思議ではないでしょう。

ただ、個人的には絵柄が微妙だったわけでして。
どうにも癖が強くて好きになれなかったんですよね。
それと特に純愛調教にこだわりはないですし、もう一つグッと惹き付けられる魅力を感じられなかったわけでして。
したがって、総合でも良作とします。
以上の様な不満もあったことも確かですが、インパクトではシリーズで1番の出来ではあったかと思いますね。

ランク:B-(良作)



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Natural

Last Updated on 2024-12-24 by katan

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