出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命

2018

『出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命』は、2018年にWIN用として、Hulotteから発売されました。

時間停止系だけれど恋愛ゲーであること、このブランドの作品はプレイしたことがなかったことから、気になってプレイした作品でした。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
「お兄さん、お兄さん」
ある日の朝、駅へと向かう途中の道を歩いていると、背後からそんな声が聞こえた。
「あなたのことですよ、お兄さん」
俺の前に異彩を放つ小柄な少女が現れた。
初夏を迎えて気温も高いのに、黒を基調とした服にすっぽりと身を包み、フードを目深に被っている。
「退屈、しているんじゃないかと思いまして」
訝しむ俺に、少女は驚きの光景を見せる。
駅へと向かう人たちが、ピタリと動きを止めていたのだ。
ただ立ち止まっているわけではない。
皆一様に、歩いている途中の状態で固まっている。
――まるで時間が止まってしまったかのように。
嘘だろ? あり得ない! もしかしてドッキリなのか!?
思考を巡らせてみるが、同じく微動だにしない猫や鳥を見てしまうと、もう認めざるを得なかった。
「これは『アトロポスウォッチ』と言いまして、実はこれで時間を止めているんです」

<感想>

時間停止系のネタというのは、SFでは定番のネタであり、エロとも相性の良いネタでもあります。
私も好きなネタであり、ゲームだけでなく成年漫画とかも含め、いろいろ手を出してきました。
エロゲの中にも時間停止を扱った作品はいろいろありますが、よくよく考えてみると、そのほとんどが、エロ重視の作品であったり、ロープラや同人等の小規模な作品でして。
フルプライスで、エロ重視でない作品に限って考えてみるならば、実はかなり数が少ないように思います。
そういうこともあり、注目した作品でした。

さて、エロゲで時間を停止するとなると、やることはHなことに決まっているだろと思ってしまいますし、そうなると必然的にエロ重視な展開になってきます。
もしそうならないというのであれば、それは時間停止に何かしら制約が加わるということであり、その制約次第では作品が一気につまらなくなってしまいます。

本作の場合、主人公がエロにあまり積極的でない性格ということもあり、また、5分しか止められないという制約もあり、さらに、触れると時間停止が解除されるという制約もあります。
そのため、あまりHな行為ができないということになります。
しかも、わりと序盤で、メインヒロインの瑠璃に、この時間停止のことがばれてしまいますね。

そのため、時間停止を駆使してエロいことし放題な展開は、どうしても難しくなってきます。
こう書くと、なんかつまらない作品に見えてしまうかもしれないし、確かに、時間停止を駆使してエロい行動をしまくる展開を望んだ人には、少し期待外れになってしまうといえるでしょう。
本作は、時間停止のエッセンスが加わったキャラゲー、ないし恋愛ゲーなのだと、そう考えるべきだといえます。
そして、その観点からは、とても面白かったです。
なお、なぜ時間停止ができるのかという観点から、若干シナリオゲーっぽくはあるのですが、これはストーリーを飽きさせないための動機付け程度であり、他方で良い意味で変に深入りもしておらず、本作の本質は、可愛いヒロインの魅力を楽しむという、キャラゲーなのだと思います。

そして、主人公の相棒として行動するメインヒロインの瑠璃。
何といっても彼女が良い味を出していましたね。
可愛いキャラが複数いますし、最後は同じメインヒロインの白亜が良いところを持っていきますが、プレイ中は瑠璃と接している時間が長いことから、彼女への印象次第で本作への印象もかわってくると思います。
私が本作を気に入ったというのは、瑠璃が気に入ったというのも大きいでしょうね。
この辺は、体験版とかでも雰囲気が掴めるかと思います。

<評価>

上記のとおり、時間停止を駆使した作品、それに伴ったエロを期待した場合には、もの足りなさを感じてしまうでしょう。
もちろん、時間停止だからってエロ重視にすべきというわけではなく、本来のSF的な観点から濃いストーリーを描ければ、それで名作ということもありえたでしょう。
しかし残念ながら、時間停止を活かした優れたストーリーはなかったことから、本作は名作には届かないと思います。
他方で、時間停止をエッセンスとしたキャラゲーとしては、十分面白い作品であり、総合でも良作といえるように思います。
このブランドの今後の作品にも期待したいものですね。

ランク:B-(良作)


Last Updated on 2024-08-13 by katan

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