『バルダーズ・ゲート』は1999年にWIN用として、セガから発売されました。
オリジナルは1998年に発売された『Baldur’s Gate』で、本作はその日本語移植版になります。
発売当時、自由度重視のRPGの中では最高の作品でしたね。
<感想>
当時、海外で最も高く評価されているRPGの1つで、シリーズ最初の作品になりますね。
まぁ、ゲーム機オンリーな人には馴染みがないかもしれませんが、当時PCでRPGをやっていた人なら、まず知らない人はいないだろうってくらい有名な作品でした。
さて、海外のRPGってことで自由度重視のRPGなわけですが、あちこちで絶賛されている最大の理由は、要となるゲーム部分にあるのでしょう。
本作は『アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ』第2版をベースにしたRPGになります。
個々のシステムの細かい点は長くなるので省略しますが、基本的にはパーティ性のリアルタイム戦闘になります。
一見するとアクションRPGっぽくも見えるのですが、ポーズをこまめにかけることができますし、アクションの下手な人でもあまり問題はありません。
要求されるものは指先のテクニックではなく、むしろ適切な判断と戦術性になるのでしょう。
そのおかげで、私の守備範囲内として楽しめたわけですね。
まぁ、高い戦術性を要求しつつ、リアルタイムで進行するわけですからね、ぼやぼやしていたらあっという間にゲームオーバーになってしまいます。
国産RPGはもちろんのこと、並のSRPGよりよっぽど難易度が高いので、歯応えのあるゲームを求めている人には、最高の作品にもなりえるのではないでしょうか。
この優れた戦闘に、練られたクエスト、高い自由性に、膨大なボリューム、緻密に描かれたグラフィック等が加わるわけですからね。
そりゃ高い評価も得るってものでしょう。
かようにRPGの1つの形としては、かなり理想的な作りであり、十分に傑作と言って良いでしょう。
ただ、素晴らしい作品ではあるのですが、実は結構人を選ぶかとも思います。
1つは自由度重視ってことで、ストーリーがあっさりしていることです。
まぁ、ここは自由度重視のゲームって知って買うわけですし、いわゆるJRPGみたいなストーリーがないってだけで、クエストそのものは凝っていますからね。
おそらく、大抵の人は問題ないでしょう。
2つ目は、移動がのろいことです。
個人的に、一番の不満点はここでしたね。
後の『PLANESCAPE TORMENT』なんかは走れるから良いのですが、本作では走れないので移動が鬱陶しかったです。
気の短い人は注意すべきでしょうね。
ほとんど欠点のないこのゲームで、唯一完全なる欠点と言えるでしょう。
3つ目は、成長に上限があることです。
いや、どのRPGにも当然上限はあるのですが、本作は2に続く関係で、普通のRPGでいう中級くらいまでしかレベルが上がりません。
ここは完全に好みの問題でしょうね。
SRPGのようにレベルの上がる機会は少なくても、歯応えのある戦闘がやりたいって人には、何ら問題はないと思います。
でも、中にはポンポンとレベルが上がって成長を実感することや、最終的に限界までレベルを上げて、雑魚を屠りつつ俺って強ぇ~みたいな爽快感を求める人もいるわけで、そういう人にはあまり向いていないように思います。
<評価>
総合では名作といえるでしょう。
もともと万人向けのRPGに傑作なんてないと私は考える方ですが、本作もまた癖が非常に強いです。
合わない人はまるで楽しめないような作りでもありますが、合う人には最高の作品にもなりうる、そんな作品なのだと思います。
RPGに何を求めるのかにもよりますが、RPGの1つの側面を極めようとして実際多くの人に評価された作品ですし、ゲームとしてのRPG好きならば、絶対に1度はプレイすべき中の1本ではないでしょうか。
ランク:AA-(名作)
Last Updated on 2024-08-05 by katan




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