ピエタ ~幸せの青い鳥~

2004

『ピエタ ~幸せの青い鳥~』は2004年にWIN用として、FlyingShine黒から発売されました。
『さよならを教えて』の制作陣による作品、つまり長岡建蔵さんの作品になります。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
時代は昭和初期。絶対的な権力を持つ業原家以下、旧弊に囚われた村社会は彼らを受け入れようとせず、むしろ排斥しようとした。
その結果、役人とその妻は病に倒れ、すべてを業原家に奪わてしまう。
残された娘たち、2人きりの姉妹は、奉公人として業原家に引き取られることになった。
だが、そこに待ち受けていたのは、業原家の人々の憎しみと嫉妬の嵐であった。

<感想>

原画が長岡建蔵さんで、シナリオが石埜三千穂さん、音楽がさっぽろももこさんということで、『さよならを教えて』の制作陣による作品になります。

『さよならを教えて』は、面白くはあったのですが、正直なところ、テキストが絵のレベルについていけておらず、それでもの足りなさを感じていました。
狂気を扱った作品ではない方が、ライターに向いているのではないかと思っていたのです。

本作は狂気を扱った作品ではありません。
そのため、『さよならを教えて』路線を求めた人には、そもそも今回は方向性が異なるとなってしまうのですが、私は上記のように考えていたことから、むしろ期待を持ってプレイしました。

本作は、昭和初期の田舎を舞台にした作品であり、雰囲気は良かったように思います。
ただ、練り込みが足りなかったです。
ボリュームも少ない作品なのですが、そのボリュームの少なさがそのまま作品の出来に反映された感じです。
雰囲気は悪くないだけに、もう少ししっかり作り込んでほしかったです。
個人的な印象になってしまいますけれど、本作の主人公らは受動的な態度であり、あまり積極的に動きません。
それもあってか、ただ単に暗い話に終始してしまった感があります。
したがって、結論をいうと、私の期待は、はずれてしまいました。

グラフィックは、長岡さんが原画なだけあり、良いところもあったのですが、過去作ほどのインパクトはありませんでした。

もう一つ気になったのは、画面デザインです。
本作はテキストが画面を覆うタイプのノベルゲームであり、いわゆるビジュアルノベルと言われるタイプのノベルゲームです。
ただ、掲載した画像のように、一文だけが表示されることも多く、ビジュアルノベルの良さが活かせていません。
通常のADVとビジュアルノベルの悪いところをとったような表示であり、一体何を考えてこのようなデザインにしたのか、全く理解ができません。

<評価>

雰囲気はそこそこ良かったのですが、他に良いところがないことから、総合でも凡作とします。
もっとも、この当時のエロゲらしからぬ作品ですので、萌えゲーは飽きた、シナリオゲーがプレイしたいという人であれば、それなりの満足は得られるように思います。
なお、パッチをあてないと、まともに攻略できないはずですので、これからプレイする人は、その点に気を付けた方が良いでしょう。

ランク:D-(凡作)

Last Updated on 2026-01-05 by katan

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